[title]
ニューヨーク市長のビル・デブラシオは、街の再開を記念して、2021年8月にセントラルパークのグレートローンで開催される大規模コンサートを中心とした、1週間のイベント『Homecoming Week』を開催すると発表した。このコンサートには、今のところ『The Official NYC Homecoming Concert in Central Park』という仮称が付けられている。
市長はこのイベントについて記者会見で次のように述べている。「これはとても大きなイベントです。市を挙げての祭典であり、市全体で再開を宣言する機会となります。ニューヨーカーのためのホームカミングパーティーなのです。多くのニューヨーカーが街の再開を祝い、市への支持を表すために集まってくれると思います。また、この街にルーツを持つ周辺地域の人たちも来てくれるでしょう。『Homecoming Week』は、ニューヨークにおける一生に一度の思い出に残る1週間になるはずです」
メインイベントとなるコンサートの日程はまだ暫定的なもので、現在は2021年8月21日(土)の開催が想定されている。ラインアップも未定だが、市長は89歳の音楽プロデューサーで、伝説の人物であるクライヴ・デイビスがこのイベントに協力していることに言及。また市長は、『Homecoming Week』のアイデアを出したのは、ニューヨーク市経済開発会社の理事長を務めるレストラン経営者のダニー・マイヤーであることを明らかにしている。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、デイビスは「8人の『象徴的なスター』が、6万人の観客と世界中のテレビ視聴者のために3時間のショーを行うことを目指している」という。どんなスターが登場するのだろうか。先日、好評を博したブロードウェイのショーを期間限定で復活させることを発表したばかりのブルース・スプリングスティーンのほか、アリシア・キーズやジェイ・Zなどが思い浮かぶが、憶測の域を出ない。
チケットについては、ほとんどが無料になる見込み。ただデイビスはニューヨーク・タイムズ紙に対し、一部VIP席も用意することを示唆している。同紙によると、このイベントではワクチンを接種した人としていない人の両方のセクションがあり、約70%のチケットがワクチンを接種した人に当てられるとのことだ。
セントラルパークは長年ニューヨークにおける象徴的なコンサート会場としても知られている。1980年9月13日に行われたエルトン・ジョンのグレートローン公演をはじめ、1967年のバーブラ・ストライサンド、1986年のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、1981年のサイモン&ガーファンクル、1980年のパバロッティ、そして毎年恒例のグローバル・シチズン・フェスティバルなど、この公園では、本当に多くの大物アーティストたちがライブを披露してきた。この夏の一大イベントも、これらのコンサートと同様に後世に語り継がれる象徴的なものになることだろう。
関連記事