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秋の気配を感じて、冬が来る前に暖かい海岸にでも逃げ込みたいと思っている人も多いだろう。そんなときにヨーロッパで頭に浮かぶ場所の一つは、ポルトガルだ。
同国はこの夏、リモートワーカー向けに特別に設計されたビザ導入する可能にする「外国人法」の改正が議会で承認され、近い将来、「デジタルノマド」が最長12カ月間、同国で生活し、働くことができるようになるという。
デジタルノマドとはリモートで仕事をし、好きな場所に住むことができる人々に対して付けられた流行の呼び名。ポルトガルは、彼らを呼び込もうとする多くの国の仲間入りをしようとしている。
ポルトガルほど多様で、魅力的な冬を過ごすのに最適な場所はないだろう。この国には、リスボンやポルトのようなにぎやかで文化的な大都市から、アルガルヴェ地方やマデイラ島のようなビーチがある至福の地まである。まさに、仕事をしながら長期滞在するのに理想的な場所といえる。
ポルトガルは、元々は退職者を対象にしていた「D7ビザ」がリモートワーカーに人気になったことで、かなり以前からデジタルノマドの中心地となっている。このD7ビザは、ポルトガルの最低賃金(現時点では月額822.50ユーロ、約12万円)以上の収入があり、一年の大半を現地で生活することなどの条件をクリアすれば、誰でも働きながらこの国に住むことができるというもの。
これに対して「デジタルノマドビザ」は、一時的な移住を希望するリモートワーカーにもう少し合わせたものになると見込まれている。一時的な居住と、正式にD7ビザを取得する間の「移行ビザ」的に機能すると考えられている。
このビザを取得するためには、欧州連合(EU)、または欧州経済領域(EEA)に属していない国の国民で、ポルトガル国外の企業に雇用されている必要がある。賃金要件、開始日、その他の資格要素に関する詳細はまだ発表されていない。詳細が公表されるのを待とう。
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