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レトロな自動販売式食堂がニューヨーク近郊の街にオープン

20世紀半ばに人気の「オートマット」、非接触時代にマッチ

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
Editor, Time Out New York
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非接触が鍵である今の時代にぴったりな、「オートマット」の新店、Automat Kitchenがニューヨークの対岸の街であるジャージーシティにオープンした。

オートマットとは、店のスタッフに頼らずに料理の選択や支払いができ、カジュアルに食事が楽しめる自動販売式食堂のこと。20世紀半ばに、時間と金を節約できる最先端スポットとして人気を集め、ニューヨークにはピーク時で、少なくとも30店があった。Automat Kitchenはそのレトロなオートマットのコンセプトにインスピレーションを得て、非接触で食事を楽しめる環境を現代によみがえらせたのだ。

この店は特別仕様の什器(じゅうき)と特許取得済みのソフトウエアを使用して作られているため、全ての体験がシームレス。顧客は電話やオンラインで事前注文、もしくは、その場でスマートフォンで二次元コード「QRコード」を読み込むか、店内キオスクを使って注文する。料理の準備完了後に届くコードを使ってロッカーを開ければ、注文した料理を受け取ることができる。料理が注文してから10分以内で提供されるというのも素晴らしい(各注文の状況は、ロッカー上のディスプレーに表示)

この店はかつてのオートマットとは違う。全ての料理はオーダーごとに調理される。つまり、作り置いたものが一日中ロッカーに入っているわけではない。店の広報によると「料理はシェフであるキリノ・シルバが考案したもので、クラシカルなアメリカ料理に創造性とグローバルなテイストを加えたもの」になっているという。

メニューに並ぶのは、チキンディナー(半身のロティサリーチキン、ブラックビーンス、玄米、スパイシーなソフリートソース)、アトランティックサーモン(みそでローストしたブロッコリー、古代穀物添え)など。ワッフルサンドイッチやスムージーなどの朝食アイテムも用意されている。ロッカーを通って出てきたとは思えないほど、料理はどれも魅力的だ。

Automat Kitchenがあるのは、ニューポート駅の近く。マンハッタンのダウンタウンからはPATHトレインで30分ほどで行くことができる。

原文はこちら

Automat Kitchen
Photograph: Courtesy Automat Kitchen
automat kitchen
Photograph: Courtesy Lily Brown MST Creative PR

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