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世田谷代田駅周辺にはかつて、200店近い商店が並ぶ中原商店街があった。しかし環状七号線の道路計画により多くの店舗が立ち退き、現在残った店舗は40軒ほど。長い間シャッター街だったこのエリアだが、下北沢線路街の再開発の流れもあり少しずつ新たな風が吹き込んでいるという。
「なかはらそう(nakahara-sou)」は、世田谷代田駅から徒歩3分の場所にオープンした小規模複合施設。無印良品のホテル「MUJI HOTEL GINZA」や、新しいスタイルの温泉旅館「由縁別邸 代田」などを手掛けたUDSが企画と設計を担当する。中原商店街の歴史を受け継ぎ、1階と地下フロアは地域の日々の暮らしをより豊かにするフロアとして計画した。
1階の「ソングブック」は、兜町のイノベーティブフレンチ「ネキ」のシェフを務めた西恭平による「薪(まき)火」がテーマのレストラン。薪火で調理した季節野菜や肉料理やピザを、国内外から厳選したナチュラルワインとともに堪能できる。
地下にオープンしたのは「アートとカクテルの新たな融合」をテーマにしたバー、「クオーター・ルーム」。クラシックなものから現代まで、アート作品を再解釈してメニューに落とし込んだスペシャルなカクテルの数々を展開する。バーエリアの奥にはカクテルメニューの考案や開発、ボトルドカクテルの製造をする「ラボ」を併設。開発されたボトルドカクテルは、販売エリアで購入できる。
のんびりとしていてどこか懐かしい雰囲気のある代田の街。ゆっくりと街が再生し、かつてのにぎわいが戻ってくることに期待が集まる。
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