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「琉球泡盛」と「沖縄黒糖」で作る世界初の黒糖リキュール「KOKUTO DE LEQUIO」の販売が2023年3月8日からスタートした。手がけたのは、国内外に多数のバーを展開するエスジー グループ(SG Group)。首里最古の泡盛の蔵元である「瑞穂酒造」、酒類の企画や販売を行う沖縄県の企業「ワン スピリット(OneSpirit)」と共同開発した商品だ。
開発のきっかけは、エスジー グループが沖縄県に「エル レキオ(El Lequio)」というバーを開いたこと。同店のオープンを機に、琉球泡盛や沖縄黒糖が抱える深刻な問題を知ったエスジー グループのファウンダーである後閑信吾は、この2つをベースにしたリキュールを発案。瑞穂酒造の仲⾥彬の協力を得て、開発がスタートしたのである。
最大の特徴は、2種類の黒糖の組み合わせだ。より深い味わいを追求するべく、このリキュールでは2種類の黒糖をミックスしているのだが、沖縄県の8つの離島で作られる黒糖は、土壌の違いでそれぞれ風味が異なる。琉球泡盛との相性がいいのはどの黒糖か、どの2つを組み合わせるのがいいのかなど何度もテイスティングを重ね、濃厚でクリーミーなうまみを持つ⻄表島のものと、ビターなアクセントがある与那国島のものに決定したのだそうだ。
ベースとなるスピリッツには、沖縄県の桜の花から採取した酵母で作るフルーティーな泡盛を採用。そこに黒糖由来のラムを少量ブレンドすることで、黒糖の風味をより一層引き出す味わいに仕立てた。まるで蜜のような甘さの「KOKUTO DE LEQUIO」は、ロックはもちろん、ミルク割りや「エスプレッソ・マティーニ」などで味わうのがおすすめ。デザート気分で楽しみたい場合は、バニラアイスにたっぷりかけるのも最高である。
3月中は事前予約者への限定販売となり、同商品が一般販売されるのは4月中旬ごろから。600年の歴史を持ち、かつては琉球王府管理のもと献上品やおもてなしの酒として王国を支えるロイアルスピリッツであった琉球泡盛と、製糖方法が琉球に伝わって以来、2023年で400年の節目を迎えた沖縄黒糖。沖縄県が誇る伝統的な産物が溶けあうリキュールをぜひ手に取ってみてほしい。
なお、3月11日(土)の17時からは「KOKUTO DE LEQUIO」のローンチパーティーがエスジー クラブで開催される。4月の一般発売まで待ちきれない人は、こちらで黒糖リキュールのカクテルを楽しもう。
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