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中国政府、パンダ保護のための国立公園を設立

昆明でのCOP15で発表

Ed Cunningham
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Ed Cunningham
News Editor, UK
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人気者のジャイアントパンダを嫌いな人はいないだろう。巨大で、ふわふわしていて、不器用でかわいい。まさに理想的な動物だ。これには中国政府も異論はないようで、脅威にさらされている生態系を保護するために中国全土で作られている国立公園の一つとして、つい最近、ジャイアントパンダ国立公園の設立を発表した。

実は中国には何十年もの間、パンダを保護する正式な国立公園が存在していなかった。これまで1万頭ものパンダは、国レベルではなく地域ごとに組織された自然保護区に暮らしてきたのだ。

しかし2021年10月15日、昆明で開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、特定の在来種を保護することを目的とした、複数の国公式の公園を含むNational Park Systemの立ち上げが発表された。

ジャイアントパンダ国立公園は、その名の通りパンダに特化した公園。四川省、陝西省、甘粛省の3省にまたがり、岷山、瓊瓊杵、大香嶺、秦嶺などの山々を含む公園エリアには、世界のパンダの75%以上が生息している。

そのほか、中国東北部のトラ、シベリアヒョウ、海南クロテナガザルなどの保護を目的とした公園も作られる。中国には、砂漠や海、山から熱帯雨林までさまざまな生態系があるため、新しい国立公園の総面積は23万平方キロメートルとなる。これはイギリス全体の面積に匹敵するほどの広さだ。

パンダは厳密にいうと絶滅の危機に瀕しておらず、2014年までの10年間で17%の個体数増加を記録。2016年、世界自然保護基金(WWF)はパンダの危険ランクを「危急種」に格下げしている。ただ、野生のパンダはまだ約1800頭しかいない。

このままパンダの増加傾向が続くことを願ってやまない。うまくいけばいつの日か、ジャイアントパンダ国立公園は白黒のパンダであふれかえることになるだろう。そうなれば、きっと天国のように感じられる場所になるはずだ。

原文はこちら

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