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スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫の軌跡をたどる展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、寺田倉庫で開催中だ。アニメーション映画「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」など数々の作品をプロデュースしてきた鈴木は、高畑勲や宮崎駿と同様に、ジブリを語る上で外せない人物。同展では鈴木の視点からジブリの作品を見つめ直すとともに、スタジオの知られざる秘密に迫る。
インタラクティブな投入型の展示物も多く、足を踏み込めばジブリのディープな世界に入り込むことができるはず。ここでは、展覧会のハイライトをいくつか紹介する。
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1.「千と千尋の神隠し」の世界に迷い込む。
東京限定で登場するのは、「千と千尋の神隠し」に出てくる「油屋別館」を再現した、大型の模型だ。赤ちょうちんが吊るされ、「湯婆婆」の巨大なフォトスポットや、八百万の神様と一緒に座って暑さと足の疲れを癒すことができる冷やし足湯「せんとうちひろ」も展開する。冷やし足湯のチケットは別売りなので注意してほしい。
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2.「カオナシ なりきりAR」で遊ぶ。
油屋別館には、「カオナシ」になりきれるデジタルコンテンツも用意されている。設置されたサイネージの前に立つと、カオナシと自分の姿が重なり合って表示され動きが連動する、というもの。その様子を写真に収めることも可能だ。「せんとうちひろ」にも似たARが仕組まれているので、足湯をしながらカオナシやススワタリなどの姿を見つけることができるかもしれない。
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3.8800冊にも及ぶ鈴木の愛読書に埋もれる。
鈴木が愛読してきた8,800冊の書籍が積み重なった本棚にも注目したい。展示空間は「れんが屋」と呼ばれる鈴木の隠れ家をもとに構成されている。スタジオジブリの作品に影響を与えた本も数多く、どの本も手に取って読むことが可能だ。
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4. ジブリの舞台裏に迫る。
スタジオジブリの舞台裏を紹介するコーナーも併設。ジブリ設立の秘話から、「風の谷のナウシカ」や「耳をすませば」などの作品をどのようにヒットさせていったのか、さまざまなエピソードを知ることができる。各作品のポスターやコピーの制作過程などの貴重な資料も必見だ。
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5. トトロと一緒に写真を撮る。
ジブリ美術館と同じく、残念ながら館内は撮影禁止だ。しかし、トトロやカオナシ、湯婆婆などと一緒に写真が撮れる専用のフォトブースはたくさんあるので落胆しないでほしい。
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6. 限定グッズを手に入れる。
ここでしか購入できない限定グッズも手に入れておきたいところ。洋菓子メーカーの「クラブハリエ」とコラボレーションしたトトロが描かれた「鈴木敏夫とジブリ展」
「鈴木敏夫とジブリ展」のチケットは、オンラインで購入が可能だ。入場料は、一般1,800円(以下全て税込み)、高校・中学生1,500円、小学生1,500円。日時指定制となるので、予定を立てて訪れてほしい。
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