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コロナ禍での外出自粛を受けて、新しい趣味を見つけたり、多くの人が自宅での時間を最大限に生かす努力をしている。酒類提供自粛やGo To トラベルの再開が見直されていることから、今後は東京での生活にも少しずつコロナ前の楽しみが戻ってくるかもしれない。
緊急事態宣言がさらに延長される中、東京のバー巡りや深夜営業の居酒屋など「コロナ前」の日常にあった物事が懐かしまれているのも事実だ。ここでは東京の生活に欠かせない、私たちが最も待ち望んでいるものごとをいくつか紹介する。
1. あらゆる種類のフェスティバル
大規模な音楽イベントや花火大会など、夏はありとあらゆるフェスティバルのベストシーズンだ。しかし、いつも通りの夏を楽しむのは少し難しかった。季節が移り変わり秋の涼しさが訪れつつあるが、以前のように再び混み合った会場でビールを飲んだり、大きなパーティーに興じることができるようになるにはもう少し時間がかかるだろう。
2. ライブミュージック
東京には一流の音楽施設が数多くある。この1年ほどは才能にあふれるアーティストのライブを聴くことはできず、多くの音楽ファンは落胆していた。品のいいジャズナイトから世界的な大スターのコンサート、オーケストラの生演奏とともに楽しむ映画上映といったエンターテインメントは、最新の家庭用サウンドシステムでは代替できない体験だ。
3. 突然の決断
以前は、午後遅くに電車に乗ってディズニーランドに行きアフター6の割引パスを手に入れたり、思い立った瞬間に美術館に寄ってアートを楽しんだりすることが簡単にできた。しかし感染対策により定員が限られていたり、事前予約が必要だったりと、今では思いつきで行動することがほとんど不可能と言えるだろう。突然決めたことをすぐに実行し、自由に冒険する権利を早く取り戻したい。
4. 家族や友人との「密」な交流
「テーブルがプラスチック板で仕切られていない」気楽な時代を覚えているだろうか。友達とにぎやかな街を散策したり、時間制限や「密」になることを心配せずに朝まで語り合った日々を懐かしんでいる人は多いはず。マスクや仕切りに邪魔されない、人との温もりが感じられる食事や夜の外出ができる日々が早く訪れることを願うばかりだ。
5. 横丁ではしごを楽しむ
夜の飲み屋街を渡り歩き、見知らぬ人と肩を並べてハイボールで乾杯。酌み交わしながら新しい友人を作り、皿に盛られた手料理を一緒に箸でつつく「横丁」での集いは、酒好きにとっての至福の時だ。ここ最近ではテイクアウトのサービスを行う店も増えているが、屋台の雰囲気やそこで過ごす時間は自宅では体験できない。
6. 安全性の確保
世界でも最も安全な都市の一つとして知られる東京。パンデミックにより直面した恐怖や不安は、この街に住む私たちにとって特に違和感のあるものだったかもしれない。電車の中で誰かがくしゃみをした瞬間や、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスを守れているかなど、日々心配ごとだらけの生活が続いている。
いつも通りの社会生活が恋しいのはもちろんだが、パンデミック前の日常にあった快適さや安心感を失ってしまったことが、何よりも大きな損失だったのではないだろうか。人々の健康や労働環境、さらなる医療体制の強化、そして経済的な安定性が回復することを切望せずにはいられない。
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