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東京パラリンピック閉会式5つの名シーン

#WeThe15、手話歌唱、花火で正式に終了した

Kaila Imada
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Kaila Imada
Associate Editor, Time Out Tokyo
Tokyo 2020 Paralympic Games closing ceremony
Photo: Sam Barnes/Sportsfile via Getty Images
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東京パラリンピックは、13日間で22種、539競技が行われ、このほど正式に閉幕した。この数週間は、意義深い開会式や、日本人の最年少最年長メダリストの誕生、日本勢の記録的なメダル獲得など、祝うべきことがたくさんあった。また、東京パラリンピックに参加したアスリートの数も過去最多となり、なんと4405人のパラリンピアンが大会に参加した。

閉会式は、開会式と同様に、天皇陛下の成仁、菅義偉、小池百合子、国際パラリンピック委員会(IOC)会長のアンドリュー・パーソンズ(Andrew Parsons)ら一部の関係者を除いて無観客で実施。選手たちは、開始前からフィールドの椅子に着席し、ショーの開始を待っていた。

閉会式のテーマは「Harmonious Cacophony(調和の取れた不協和音)」(大会組織委員会は「違いが輝く世界」と表現)で、違いを認め合う社会の意義を浮き彫りにした。ここでは、世界中の観客に感動を与えた閉会式の印象的なシーンを紹介しよう。

2020 Tokyo Paralympics closing ceremony
Photo: Alex Pantling/Getty Images

入場行進にアフガニスタンの選手も参加 

閉会式は、フルバンドや視覚障がい者のブレイクダンサーなど、さまざまな障がいのある人による色鮮やかなパフォーマンスで幕を開けた。その後、日本の最年少メダリストになった競泳の山田美幸らが運んだ日の丸が掲揚された後、各国または地域の旗手のみが次々と入場した。

パレードで忘れ難いのは、アフガニスタンの選手団だ。閉会式では、タリバンがアフガニスタンを占領していたにもかかわらず、無事東京にたどり着き、大会に参加した2人のアスリートが同国を代表して登場したのだ。この大会が選手たちにとってどれほど大きな意味を持つかを示す、力強い瞬間であった。

場内には東京の街が表現され、「選手の輝き」を象徴する鏡が、旗手たちによって横たわった東京スカイツリーに貼り付けられた。このスカイツリーは、カラフルな東京のビル群に混じってつり上げられ、多様性が輝く街が完成した。
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2020 Tokyo Paralympics closing ceremony
Photo: Alex Pantling/Getty Images

I'mPOSSIBLE アワードの受賞者を紹介

続いて、インクルーシブな世界の実現に多大な功績を収めた学校とパラリンピアンに贈呈される「I'mPOSSIBLE」賞の発表が行われた。I'mPOSSIBLEは、日本財団パラリンピックサポートセンターの支援を受けて、世界中の若者にパラリンピックの価値観やムーブメントを伝えるために2017年に始動。これまでに37カ国で導入され、レッスンプランやワークシートなどの教材を提供している。

授賞式では、木更津市立清見台小学校、千葉県立東金特別支援学校、マラウイ共和国のLilongwe LEAなど3校が受賞。2人のパラリンピアン、ザンビアのラッサム・カトンゴ(Lassam Katongo)と、ポーランドのカタジナ・ロゴヴィエツ(Katarzyna Rogowiec)もその支援を表彰された。

パリ大会への引き継ぎ

参加したボランティアへの感謝の言葉が述べられた後、ダンサーやミュージシャンによるサイケデリックなサーカスのパフォーマンス、そしてもちろん、さらにカラフルな花火が国立競技場の周囲に打ち上げられる。

続いて、IOC会長アンドリュー・パーソンズ、小池百合子、パリ市長アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)が壇上に上がり、パリ大会への引き継ぎセレモニーが行われた

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フランス国歌はベティ・ムトゥマラヤ(Betty Moutoumalaya)が、パリの雰囲気を味わえるようにルーヴル美術館で、フランス国歌に合わせ、踊るようなダイナミックな手話を披露

そして、振付師でダンサーのサデック・ベラベ(Sadeck Berrabeh)が、126人の着席者と腕と手だけを使った魅惑的なダンスを披露。また、筋萎縮性側索硬化症と診断されたフランス人レコードプロデューサーのポーン(Pone)による、目だけを使って音楽を奏でるパフォーマンスも印象的だった。

引き渡し式の後、パーソンズと東京2020組織委員会の橋本聖子が閉会の辞を述べ、障がい者に活躍の場を与えることの重要性を強調した。

#WeThe15が再び登場

開会式で初めて披露された「#WeThe15」は、障がい者への差別をなくすことを目的とするキャンペーン。この運動は、国際パラリンピック委員会やユネスコ、インビクタスゲームズなど、多くの組織が支援している。

公式ハッシュタグの#WeThe15は、式典の最初と最後に共有され、国連関係者やハリー王子までもがゲストとして登場し、感動的な映像が流れた。

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Photo: Carmen Mandato/Getty Images

パラリンピックの炎を歌で消す

フィナーレで演奏されたのは、ルイ・アームストロングのジャズの名曲「What a Wonderful World(この素晴らしき世界)」だ。ロックバンド、ROGUEのボーカル奥野敦士(おくの・あつし)が歌い、手話パフォーマーのRimiが映像で参加した。

最後の花火が打ち上げられ、聖火が消灯、東京での大会が終了した。

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式典の最後には、選手たちの努力をたたえるメッセージが出演者によって紹介された。次回の2024年パラリンピックはパリ。パリは史上初の開催地となることも含め、期待したい。

パラリンピックの情報は『東京オリンピック・パラリンピックガイド』でチェックしよう。

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