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2023年9月30日(土)~10月6日(金)、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」が開催。第37回目を迎える今回は、「シアター・イメージフォーラム」をはじめ、「ゲーテ インスティトゥート東京」「フェブ ギャラリー トーキョー(Feb gallery Tokyo)」「渋谷スカイ」に会場を拡大し、映像特集やコンペティションの上映に加えたさまざまなイベントを企画している。
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世界情勢を知る貴重な映像作品を一挙上映
「ギャザリング・クラウド フィルム・イン・シェルター2023」と題した特集上映では、 戦争やクーデター、紛争など、変化する社会情勢の中で映像を撮り続けるミャンマー、ロシア、コンゴの映像作家にフォーカス。各プログラムのキュレーターや作家を招いたシンポジウムを開催し、作品についてより深く知ることができる。
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日本、中国、香港、台湾、韓国の東アジア地域を対象とした公募部門の「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」では、応募された400作品の中から32作品がノミネート。1次審査、2次審査を経て東アジアの「今」を映し出す注目作品を上映し、10月6日にシアター・イメージフォーラムで行われる授賞式で入賞6作品と観客賞が発表される。
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そのほか、アカデミー・フィルム・アーカイブのマーク・トスカーノがセレクトしたアメリカの実験映画プログラムや、香港在住の作家による映像特集、日本の実験映画を代表する作家の一人である奧山順市の特集など、「映像の歴史」に触れるプログラムも揃う。
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映像の多様な楽しみ方ができる豊富なイベント
今回初の試みとして、映画作家と一緒に料理をして、食事をしながら交流する新企画「クッキング・ウィズ・フィルムメーカーズ」を開催。また渋谷スカイを会場にした、上空229メートルで映画鑑賞を楽しむ屋外上映イベント「ROOFTOP “LIVE” THEATER」では、世界の音楽映画にスポットを当てた4作品を上映する。
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デビッド・ボウイの伝説的なライブを収めた歴史に残る音楽ドキュメンタリー「ジギー・スターダスト」や、さまざまな音楽をエッセンスに「民謡」をよみがえらせる日本のバンド、⺠謡クルセイダーズに着目したドキュメンタリー映画などを上映する。
そのほか、オーストリアの映像作家、アンナ・ファゾフによる日用品を使った映像制作ワークショップや、ゲーテ インスティトゥート、フェブ ギャラリーでは、パフォーマンス上映やライブ演奏付き上映、インスタレーション作品の展示も行われる。
東京の後は、11月17日(金)~19日(日)に京都で、11月23日(木・祝)~26日(日)に名古屋で開催を予定。幅広い楽しみ方で映像作品を味わおう。
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