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100年後に残したいアート、千葉で参加型の芸術祭が初開催

「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」内房総5市で実施

Rikimaru Yamatsuka
テキスト:
Rikimaru Yamatsuka
作家
 百年後芸術祭
「DESERT X ALULA」(2022)Photograph by Lance Gerber
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千葉県誕生150周年事業の一環として、市原、木更津、君津、袖ケ浦、富津の内房総5市を舞台に、「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」が開催される。「100年後の未来を創っていくための、共創の場」をコンセプトに、100年後に残したいアートや食、音楽などを表現する、誰もが参加できる芸術祭だ。

総合プロデューサーは、ジャパニーズポップス史における最重要レジェンドの一人であり、農と食とアートを融合させた千葉県木更津の複合施設「クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)」の代表を務める小林武史が就任。総合アートディレクターには、アートによる地域再生のパイオニアであり、地域に根ざした芸術祭をこれまで数多く手がけてきた北川フラムが務める。

 百年後芸術祭
百年後芸術祭

芸術祭は「en Live Art Performance」「ENNICHIBA(エンニチバ)」「アート作品展⽰」「⽣きる⼒を養う学校」という4つの企画を軸に、各エリアやイベントの内容に合わせて実施していく。

イベント・パフォーマンス期間となる2023年9月30日(土)~2024年5月5日(日)には、さまざまな分野のアーティストやクリエーターが新しい表現を創り出すために結成されたチーム「Butterfly Studio」 による、音楽・映像・ダンス・光・テクノロジー(ドローン)を融合させたライブアートパフォーマンスを、内房総5市を巡回して公演を行う。

音楽はチームの主宰である小林が手がけるほか、舞台美術はクエンティン・タランティーノやジブリ作品への参加でも知られる種田陽平、映像はテレビコマーシャルやミュージックビデオの分野で知られる柿本ケンサクが担当。あらゆるジャンルの才能が合流する、まさしく総合芸術的なパフォーマンスになりそうだ。

「ENNICHIBA(エンニチバ)」では、「縁日」「市場」「千葉」が融合した食と学びの新たな食体験として、生産者や流通加工業者、シェフらとともに千葉県の豊かな食文化を、屋台やワークショップなどで実践・提供する。 レギュラーシェフは、1995年生まれの若き俊英、山名新貴。スペシャルイベント「百宴」では、人と自然、人と人とが「分かち合う」をテーマに直火を使った新たな食体験を届けるという。

 百年後芸術祭
ENNICHIBA(エンニチバ)
 百年後芸術祭
レギュラーシェフの山名新貴

2024年3月23日(土)~5月26日(日)はアート作品展⽰期間。国内外で活躍する名和晃平、藤本壮介、Abdul-Rahman Abdullahら気鋭の現代アート作家の作品が、内房総5市に展示。いちはらエリアにおいては、過去3回開催した「いちはらアート×ミックス」の成果を継承し、「アート×ミックス 2024」として約50作品を展開する。

さらに一夜限りのスペシャルライブとして、YEN TOWN BAND(vo.Chara)、Lily Chou-Chou(vo.Salyu)、Kyrie(vo.アイナ・ジ・エンド)が出演する「円都LIVE」が10月21日(土)に開催。

岩井俊二と小林武史という希代の才人のコラボレーションによって生まれた「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」「キリエのうた」という3作から生まれたスーパーバンドが合流するこの一夜について、小林は「1つの協奏組曲と呼べるものを作り得ると思っています」とコメントしている。

 百年後芸術祭
円都LIVE

五感を駆使してあらゆる角度から文化芸術に触れ、漠然とした「未来」というものに想いを馳せるキッカケとなりそうな話題の芸術祭、ぜひ体感してみては。

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