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2022年12月1日(木)、食とエンターテインメントを融合したカルチャー発信の複合施設「ゼロイチゼロ ビルディング(010 BUILDING)」が福岡市博多区にオープンする。
同施設は「国や文化の枠を超えたコラボレーション」がコンセプトの地上3階建てのビルだ。食事を楽しみながら、ニューヨークで最もクールなナイトスポットといわれる「THE BOX」の世界に浸れるショーを実施。そのほか、有名シェフやバーテンダーが手がけるレストランとバーが入居する。
2階の「シアター ゼロイチゼロ(THEATER 010)」では、観客が自ら行動することで物語の一部として作品に参加できる「イマーシブシアター(Immersive Theater)」と呼ばれる体験型ショーが行われる。
ディレクションをしている「THE BOX」は、ニューヨークやロンドンで人気のクラブを手がけている「OTBA(OUTSIDE THE BOX AMUSEMENTS)」のプロダクションチーム。彼らがプロデュースするショーは日本初上陸で、アジアでも唯⼀の施設となる。
綿密な空間設計や五感を刺激する演出を通じて、観客を食事をしながら物語の世界に深く没入させることが特徴。シアター内はSNS禁止で、実際に訪れないと全貌が分からないのも刺激的だ。世界トップレベルのショーを堪能してほしい。
開業時の演目は「フェロス(PHEROS)」。フェロスとは、古代エジプト時代に存在したアレクサンドリア大灯台、エロス、フェロモンを合わせた造語である。福岡に光をもたらす神秘的でかつ情緒的、刺激的な施設になってほしいという願いが込められている。
特徴的な外観の同ビルは、「NASA火星住居プロジェクト」やニューヨークにある「国立9/11メモリアル・ミュージアム(National September 11 Memorial & Museum)」など数々のコンペティションで入賞し、世界で活躍する建築ユニット「クラウズ・アオ(CLOUDS AO)」がデザインアーキテクトを担当する。
この印象的な見た目は、福岡に突如発生した螺旋(らせん)のエネルギー体をイメージしているそう。また、エントランスのスカーレットレッドが大人の夜を演出する。先進的なデザインとオーセンティックなデザインの融合を体感しよう。
シアター ゼロイチゼロの内装は福岡のチームが手がけた。銘建工業本社事務所で日本建築学会作品選奨を受賞した「NKS2 アーキテクツ(Architects)」と、隈研吾のもとで「エースホテル京都」や「御園座」など最先端の商業・文化施設を手がけた中原拓海がタッグを組んだデザインに期待したい。
新たなナイトスポットと刺激的なエンターテインメントのスタイルを、福岡で楽しんでみては。
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