東京いてもロンドンいても、どこいても一緒
—みなさんはイギリスのどこに住んでいるのですか。
Yuto Uchino(以下Yuto):ケントっていう、 イギリスの東の方に住んでます。
—みなさん、元々のご出身は関西で、東京やイギリスに拠点があったわけじゃないわけですよ ね。
Yuto:そうですね。俺ら、みんな宝塚の出身なんですよ。
—1年のうち、どれぐらい日本とイギリスを行き来しているんですか。
Yuto:ほとんどロンドンですね。ライブをしに、こっちに帰ってくるみたいな。あと、3ヶ月に1回、ビザの関係で帰ってこなきゃいけなくて。
—やっぱり、拠点は東京ですか?
Yuto:いや、茨城に一軒家を借りて。
—ケントもロンドンの郊外ですが、なぜ郊外を拠点として選ぶのですか。
Yuto:とにかく家が大きいところがいいんですよ。家の中で全部完結させるっていう制作環境にしてて。ドラムも全部組んで、マイクも立てて、レコ ーディング機材も全部置いて、リハも録音も全部できるように。だから、必然的に郊外にならざるを得ない。
そうやってレコーディングしてる人たち、イギリスは割と多いらしくて。みんなで住んで、毎日音楽するのってやっぱり楽しいし。
—ずっと頻繁に移動しているわけですが、どこが一番しっくりきましたか。
Kaoru Nakazawa(以下Kaoru):どこだろうなぁ... 移動すること自体に慣れちゃってて、どこにいてもある程度いたら馴染んじゃうんですよね、最近は。
Yuto:そうだね。逆にホームがないっていうか...ホームって俺にとってはもう、宝塚だけやねんな。宝塚に帰っても、それはそれでアウトサイダー感はあるし。正直、宝塚いても東京いてもロンドンいても、どこいても一緒みたいな。でも、ロンドンは音楽に集中できる感じあるよね。まだ、友達も少ないし。
—外的な影響が少ないから、自分たちの音楽に集中できる。
Yuto:自分は自分、他人は他人みたいなマイペース感が俺らに合っている気がします。東京に2年ぐらい住んでたこともあったんですけど、東京っていう街やそこで生きている自分たちのことを客観的に見えなくなってきちゃって。やっぱりそこから出ると、冷静に見れる。だから、郊外とか外国が合ってるのかも。