コロナより人が怖かった、疑心暗鬼の3月
多くの都内のライブハウスやクラブは、緊急事態宣言が発令される以前から休業を行っていた。こうした自主休業に到る動きは、2月ごろから見えていたという。
「まだ感染拡大が中国国内での話だった2月ごろから、外国人客が多いお店ではちらほら客足が減り始めていたようでした。
3月に入ると来日アーティストのツアーがキャンセルになりはじめ、今まで通りの営業ができなくなるだろうできなくなるんじゃないか、という空気が出てきました。3月も末ごろになると、1日ごとに状況が大きく変わるようになって、休業する店と営業している店が入り乱れている状態。
うちはまず土日の営業は自粛して、4月に入ったところでもう営業は不可能と思い完全自粛になりました。出演者とお客さんを危険にさらす状態で営業はできないという判断です。
箱によって対応が違った3月ごろの時期は、Twitterを見るのが怖かったです。経営がカツカツの店はギリギリまで営業せざるを得ないわけですし、状況はあくまで『自粛要請』。正解は無いのに、自分の気持ちをこちらにぶつけてくるようなトゲのがあるコメントが飛んでくるようになりました。コロナより人の方が怖いと思いました」(清水)