ー制作中の作品について聞かせてください。
今回のテーマは「夜の京浜島の主役たち」。工場で働く人たちが帰った後の島は、ほとんど無人になる。夜になると残っているのは、工場の車や街灯や自動販売機だけで、工業地域に人は住めない決まりになっているから本当に誰もいないんだよね。そこにスポットを当てて、全長7メートルくらいの巨大なモニュメントを制作してるところ。もっと高くしたいんだけどね(笑)。
街灯を支柱に刺して、車や家具などの大きな素材を積み上げるから、クレーンの技術者や鉄工所の職人たちの力を借りないと、予算的にも難しい作品だった。
京浜島にはありとあらゆるものを作るための職人がいるから、協力してくれる人々のおかげでとても制作しやすい環境だったよ。