2016年3月4日(金)からは、同イベントの第2回を開催する。3日間にわたり開催され、豪華なコーチ陣によるスキーレッスンなどスキー自体はもちろん、スキーをしない人も蔵王の樹氷巡りや地元の陶芸体験が楽しめる。「スキーもやりたかったけどアフタースキーがやりたくて」と前回に引き続き、80年代を意識した夜のディスコもあるという。また、巨大なかまくらのなかで東北の地酒を飲めるかまくらバーに加え、日本イタリア料理協会会長で、ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合務シェフ、フランスの一つ星レストランSOLAの吉武広樹シェフが腕をふるう、豪華な前夜祭も。
名前こそコミカルなものの、イベントにはもちろん、東北に対する安倍の思いが込められている。「スキー場で働くと夏はそこで農業をしたりして働けるんだけど、その選択肢がないと閑散期のときに外(東北外)に行かなくてはいけない。山形県の蔵王温泉自体は被災していないけれど、風評被害もあり観光面で影響が残っている。スキー場が賑わいを取り戻すことで、スキー場だけでなく全体が潤ってくるのではないか」と話す。イベントのスタッフには蔵王温泉の地元の人々も名を連ね、一緒に準備し運営している。
東北外の人は、自分たちが東北のために何ができるのかと考えてしまいがちだが、「行けるなら行く。行って何をするわけでもなく人と会ったりでいい」と安倍は言う。安倍はまた、東北の良さを客観的に見て発信できるのは、外国人を含めて東北以外の人かもしれないとも指摘した。被災地だと構えなくても、東北の良さを見つけにいくような気持ちで、このイベントのようにスキーや温泉を楽しみに東北を訪れてみることも、今後の東北へとつながるかもしれない。