2017年4月8日(土)より全国公開
大金を持ち逃げし、20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたレントン、表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ、家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド、刑務所に服役中のベグビー。舞台はスコットランド、エディンバラ。悪友たちの再会の末の未来はどうなるのか……。
監督:ダニー・ボイル
脚本:ジョン・ホッジ
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル
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『トレインスポッティング』がユアン・マクレガーの人生をいかに変えたか
1990年代ポップカルチャーの代名詞であり、スコットランドのイギリスからの分離独立気運が高まった時代の空気も映し出した『トレインスポッティング』。その続編である、『T2トレインスポッティング』の日本での公開が2017年4月8日(土)に決定した。テーマ曲には、アンダーワールドの『Born Slippy NUXX』が起用されており、リック・スミスが映画全体の音楽も担当している。
今週発行された『タイムアウトロンドン』では表紙に、スパッド(ユエン・ブレムナー)、レントン(ユアン・マクレガー)、ベグビー(ロバート・カーライル)、シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)らオリジナルキャストが登場。また、それぞれへのインタビューも行われた。ここでは、レントンを演じたユアン・マクレガーのインタビューを紹介しよう。
'T2 Trainspotting'
ー『トレインスポッティング』の続編が作られるのを考えたことがありましたか。
2年くらい前に脚本が届いてからは考えるようになったね。それよりも前はひょっとしたらそんなこともあるかもという感じだったかな。新しい映画は本当に素晴らしい作品だよ。キャラクターたちが当時を懐かしく思う気持ちを強く刺激してくるんだ。前作を思い出させてくれる要素もあって。上手くできてるね。
ーふたたびレントン役を演じることは、そのほかの役と比べてどうですか。
そうだね、続編物はやったことがあるけど、前作と20年も隔てたものはやってないな。もう一度、役になりきれるか不安だったけど、ジョニー、ロバート、ユエン、ダニーとセットに足を踏み入れた瞬間、すべてはそこにあったんだ。まるで古い友だちに再会したみたいだった。
ーレントンはエディンバラを離れ、アムステルダムで暮らしていますが、これは彼の帰郷の話なのでしょうか。
うん、彼はスコットランドに帰ってくるけど、それまでは一度も帰ってなかったんだ。20年の間ね。
ー1作目の『トレインスポッティング』でどのように人生が変わりましたか。
僕にとってとても重要で自分の人生を代表する役だった。ただ好きなんだ。ずっと誇りに思えるほどの記録をイギリス映画界に残した。あの時代について表現している作品だしね。
Ewen Bremner in 'T2 Trainspotting'
ー最近、1作目を観ましたか。
前作のスタイル、感覚、役柄についてすべてを思い出すために、リハーサルを始める数日前に観たよ。何年も観てなかったんだけど、説得力があるストーリーだったことに驚いた。色褪せてないんだ。記憶のなかにあったのと同じくらい良い作品で嬉しかった。
ー新しい映画の撮影で不安になることはありましたか。
僕らはただ成功させたいと思ってた。僕の不安は、レントンがどんな人間かをみんなが知っていて、そのレントンを見つけられるのかってことがあったかな。20年間レントンを演じることはなかったしね。でも、最終的には簡単に役に入り込めたんだ。
ーダニー・ボイルと仕事をすることについてはどうですか。1997年の映画『普通じゃない』以来、一緒に映画を撮ってませんよね。
ダニー・ボイルこそ『トレインスポッティング』さ。あんなに上手くいったのは彼のおかげだよ。彼はいつも頭のなかにいるみたいに僕が何をしているかを正確に知っている感じがするんだ。彼がいなくて本当に寂しかったよ。彼のセットで演じられたらってずっと思ってたんだ。戻ってこれて嬉しかったよ。
ーレントンは前作であの汚いトイレに飛び込みました。今作でもまたやりますか。
あのシーンを良いって言ってくれる人もいるね。今作で飛び込むかどうかを言ってネタバレするのはまずいかな。
原文はこちら
『Ewan McGregor talks ‘Trainspotting’ and ‘T2’: ‘Renton was the role of a lifetime’』
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Robert Carlyle in 'T2 Trainspotting'
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