Photograph: Pixar Disney
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2022年に観たい映画30選

『ザ・バットマン』や『バズ・ライトイヤー』、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』など

Phil de Semlyen
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タイムアウト東京 > 映画 >2022年に観たい映画30選

2022年も素晴らしい作品が公開される。往年のキャストが大集合する『ジュラシックワールド』シリーズの最終章や、夏には人気シリーズ『トイ・ストーリー』に登場するバズ・ライトイヤーの物語を描く新作、公開が延期されてきたジェームズ・キャメロンの『アバター2』など、今から待ち遠しい大作が続々と控えている。

本記事では、日本公開未定も含めたタイムアウトロンドンが選ぶ2022年の注目映画を紹介する。

アンチャーテッド

2022年2月18日公開

ハリウッドの有力者のほとんど全員が、魅了されたことがあるであろうテレビゲームを原作とした作品。このアクションアドベンチャーの世界で主役を演じるのは、トム・ホランドだ。

イギリス人が演じるネイサン・ドレイクは、誰もが思い描くようなたくましい冒険家ではないが、カリスマ性に欠けることはなく、スパイダーマンを演じた経験は登山に役立つだろう。ホランドと悪役のアントニオ・バンデラスが、さまざまなエキゾチックな場所で対決するというアイデアは、成功しているといえる。

ゴヤの名画と優しい泥棒

2022年2月25日公開

1961年にロンドンのナショナル・ギャラリーから盗まれたゴヤの作品は、ウェリントン公爵の肖像画だった。犯人は手慣れた美術品窃盗団? それともイギリス版「ダニー・オーシャン」の仕業? しかし真犯人は、政府の高齢者への粗末な対応に抗議する、引退したバス運転手だったのだ。

その「泥棒」をジム・ブロードベント、長い苦しみを抱えた妻をヘレン・ミレンが好演。惜しくも2021年9月に他界した監督、ロジャー・ミッシェルの遺作となった。

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THE BATMAN-ザ・バットマン-

2022年3月11日

クリストファー・ノーランによる過去シリーズは、暗くて重すぎると感じていた人もいるだろう。マット・リーヴスとロバート・パティンソンが作り上げた新しいバットマンでは、これまでで最も緊迫したアクションがゴッサム・シティーで展開される。

主役のパティンソンは闇に包まれた若き騎士として、ポール・ダノは、『セブン』のジョン・ドゥを思わせるリドラーとして登場する。これまでより探偵としてのバットマンの立場が色濃くなっているが、「エモい」ブルース・ウェインは頭脳だけではなく、腕力も十分。予告編では、キャットウーマンがうろたえる中、バットマンがチンピラを残酷に殴りつけるシーンが見られた。ジョエル・シューマッカーの時代からずいぶん時間がたったということだろう。

私ときどきレッサーパンダ

2022年3月11日ディズニープラスで独占配信

ここ数作のピクサー映画は、同スタジオらしい天才的なクオリティーに達していなかった。しかし、それをレッサーパンダが助けてくれたようだ。思春期の悩みを描いたこのアニメーションでは、気難しいティーンエイジャーのメイ・リーが感情的になるたび、SNS映えする赤い動物が「登場」する。

監督は、短編映画『Bao』でオスカーを受賞した中国系カナダ人のドミー・シー。劇中でビリー・アイリッシュの曲が使われているのも話題だ。我々はいつだってレッサーパンダになれる。あなたはどうだろうか?

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ナイトメア・アリー

2022年3月25日公開

ギレルモ・デル・トロが、1940年代ノワールの名作をリメイクした。オリジナルではスターだったタイロン・パワーが、無謀な不器用なカーニバルの呼び込み役を好演。トロ版では、ブラッドリー・クーパーがその役に挑戦する。

ケイト・ブランシェット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ、トニ・コレットなど豪華な出演陣も魅力。ゴシックが大好きなメキシコ人監督の手による、「びっくりハウス」のような作品といえる。

モービウス

2022年4月1日公開

ジャレッド・レトは、「生きた吸血鬼」として知られるスパイダーマンの古典的な敵を演じるために、筋肉を増強中だ(メソッド演技のための悪ふざけはやめてほしい)。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』同様、本作はソニー側の製作作品であるため、スパイダーマンが腕に付けているウェブシューターにニンニクを仕込むのは(今のところ)期待しない方がいいだろう。

しかし、マイケル・キートン演じるマーベル側のキャラクター、ヴァルチャーが今作に登場。ソニーはさらに悪役中心の映画を製作中だ。そうしたことを考えると、ソニー側の悪役ものの単発作品も、何か大きなものに向かって製作されている可能性も否定はできない。今作は、マハーシャラ・アリが主演するリブート版『ブレイド』への入り口となるのだろうか。

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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

2022年4月8日公開

これまでの『ハリー・ポッター』のスピンオフシリーズは、ファンの熱狂的な支持を得るまでには至ってない。しかし、この興味をそそられる3作目で、それも変わるかもしれない。

今作に活気をもたらしている要素の一つが、新しいキャスティング。邪悪な魔法使いグリンデルワルド役のジョニー・デップが去り、マッツ・ミケルセンが登場する。彼が若き日のダンブルドア(ジュード・ロウ)やニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)と再び戦いながら、悪の魔法使いを好演する姿が見られるはずだ。

パリ13区

2022年4月22日公開

ジャック・オーディアールによる、「光の都」 と呼ばれるパリを舞台にした、キラキラとまぶしいモノクロ恋愛ドラマ。パリがこれほどまでよく見えたことはほかにないだろう。

最近の映画の質素さに不満を持っている人なら、この作品のセクシーさに引かれるかもしれない。ただそれだけではない、現代のカップルの在り方、インターネット、大都会での生活について鋭い洞察を示している。

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

2022年5月4日公開

『死霊のはらわた』の生みの親であり、いくつかの『スパイダーマン』映画を監督しているサム・ライミが、コミックのフィールドに帰ってきた。彼がメガホンを握るのは、ベネディクト・カンバーバッチが魔術師を演じた『ドクター・ストレンジ』の続編だ。

狂気じみたタイトルが示すように、物語の舞台は異次元。ドクター・ストレンジの禁断の呪文によって、時空がゆがんだために開かれたカオティックな「マルチバース(多元宇宙)」に、エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチが入り込む。そこにいるのは、悪魔やハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品に出てきそうなモンスターイカ……。つまりこれは、とてもライミ的といえる作品なのだ。

トップガン マーヴェリック

2022年5月27日公開

35年たった今でも、マーヴェリックことピート・ミッチェルは、レイバンのアビエイターズを愛用している。しかし、マイナス4Gの背面飛行や管制塔の近くを飛び回る日々は終わりを迎えたようだ。長い間温められていたこの続編で、マーヴェリックはパイロット養成学校で有能な新人訓練生たちを指導するトレーナーとしての役割を担うことになる。

今作で​​ロッカーをたたいたり、ハイタッチし合うのは、グースの息子であるラッドリー・ブラッドショー役を演じるマイルズ・テラーと『ドリーム』に出演していたグレン・パウエル。ジェニファー・コネリーは、マーベリックが恋するシングルマザー役で登場する。X世代はノスタルジアを感じることだろう。

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エルヴィス

2022年7月1日公開

バズ・ラーマンが監督した音楽に満ちた伝記映画が、伝統的なオスカー受賞を狙える時期に公開されていないことについて、何か考えるべきだろうか。トム・ハンクスが出演しいるアメリカの象徴を描いた作品ということだけで、受賞しそうな匂いがプンプンする。

 しかし、公開タイミングは問題にならないだろう。ハンクスはあらゆる面でトム・パーカー大佐として理にかなっているし、ラーマンの様式化された派手な映画作りと、かなり規格外の人生を歩んできた男の物語は、面白い組み合わせだといえる。

バズ・ライトイヤー

2022年7月1日公開

バズ・ライトイヤーは、おもちゃではなく、宇宙を舞台に活躍するスペースレンジャーだった……。ピクサーは昔から愛されているキャラクターを引っ張り出し、前日譚とも続編とも、オリジンストーリーとも表現し難い形で『トイ・ストーリー』のスピンオフ作品を作った。

いずれにせよ、物語の主役は、後にアンディの救いとなったおもちゃにインスピレーションを与えたスペースレンジャー声は、クリス・エヴァンスが担当する。「無限のさらにかなたへ、さあ行くぞ」となるだろうか。

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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

2022年7月29日公開

地球を揺るがし、観た人が息をのんだ奇跡の『ジュラシック・パーク』1作目で活躍した「博士チーム」が、シリーズ最新作のために再集結。ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール、ローラ・ダーンが、新たな巨大モンスターたちと対峙(たいじ)する。

InGen の金庫にでも隠されているのか、物語の詳細は見えてこない。しかし、恐竜たちが大暴れする強烈なシーンがあるため、(どもの観賞については、保護者の厳重な注意が求められる)PG-13指定になることは分かっている。

InGenの金庫にでも隠されているのか、物語の詳細は見えてこない。しかし、恐竜たちが大暴れする強烈なシーンがあるため、(どもの観賞については、保護者の厳重な注意が求められる)PG-13指定になることは分かっている。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(パート1)

2022年中公開予定

2018 に大ヒットしたアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。実写版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のピーター・パーカーと同様に、マイルズ・モラレス (声:シャメイク・ムーア)を中心とした物語が、マルチバース(多世界宇宙)で展開される。

脚本には、前作同様フィル・ロードとクリス・ミラーのコンビが再び参加。ひねくれたウイット、混乱から生まれるおかしさは期待できるだろう。できればスパイダーハムの登場機会を増やしてしい。

また今回は、スパイダーウーマンが2人いる。グウェン・ステイシー(ハイリー・スタインフェルド)と、テレビシリーズ『インセキュア』のスター、ジェシカ・ドリュー(イッサ・レイ)だ。

日本公開日未定

スクリーム

映画監督ウェス・クレイヴンの「超メタ」なホラーコメディーが帰ってきた。ファンは身の毛もよだつような真犯人探しに、またもやハラハラドキドキするだろう。

物語の舞台は、ウッズボロー。ゴーストフェイスによる大規模な殺りくが起こり、シドニー・プレスコットが戻ってくる。シリーズの「生き残り」であるシドニー役を演じるのは、もちろんネーヴ・キャンベルだ。今までの『スクリーム』よりも、よりダークで血生臭く、シリアスといえるかもしれない。

ダウントン・アビー2

『​​ダウントン・アビー』の劇場版2作目。600もの部屋がある狭い田舎町に閉じこもるのに飽きたクローリー一家は、フレンチリビエラでジャズ・エイジの狂乱を謳歌(おうか)し、盛大な結婚式を楽しむ。もちろん、上下関係が厳しい家事使用人たちのいざこざも健在。マギー・スミス演じる伯爵夫人が、思いがけず、2022年最も豪華なこの続編のためにカムバックしてくれた。

今作の中での一家がそうである通り、思いもよらず別荘を手に入れるのは、いつだってすてきなことだ。

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Everything Everywhere At Once

「ダニエルズ」と呼ばれる2人組(姓はクワンとシャイナート)の監督は『スイス・アーミー・マン』でブレイク。無人島にたどり着いた青年(ポール・ダノ)を背中に乗せて死んだ「ハリー・ポッター」が、腸にたまったガスの力で海を突き進むという光景を我々に見せてくれた。ただそれは、単一宇宙での出来事だった。

そして今作では、レジェンドであるミシェル・ヨーを、クレイジーな多元宇宙(マルチバース)の世界へ放り込んだ。スクリーンに映し出されるのは武術アクロバット、退屈なオフィスワーク、ロマンス、成長した『グーニーズ』のあの人といった、異世界をまたぐ狂乱的なあれこれ。

この作品と、マーベルの『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は比べない方がいいかもしれない。きっと後者をドキュメンタリー映画のようだ、と思ってしまうだろう。

 

スーヴェニア:パート2

ジョアンナ・ホッグの半自伝的作品『スーヴェニア 私たちが愛した時間』の続編。(『チェ』のファンには悪いが)アートハウス映画で2作目が作られるのは珍しいといえる。

ロンドン在住の若いジュリー(オナー・スウィントン・バーン)が、自分の内なる芸術性を解放し、1作目で彼女を襲った感情の災難から立ち直ろうと奮闘する姿を描く。より希望に満ちた今作では、混乱と癒やしが同じボリュームでもたらされ、リチャード・アイオアディが演じる英雄的で独り善がりな映画監督も再び登場する。

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ザ・ノースマン

ロバート・エガースの3作目。バイキングを描いたこの作品は、これまでの『ウィッチ』『ライトハウス』から考えると、少なくとも心を揺さぶる作品になるだろう。

アメリカのインディーズ映画界の巨匠であるエガースは、登場人物を極限状態に追い込むのが大好きだ。彼らはそこから抜け出そうと試行錯誤し、そして大失敗する。おのが多いだけで、今回もまたそういった状況が描かれているだろう。

Thirteen Lives

『アポロ13』のファンならよくかると思うが、ロン・ハワードによる新たなパニック映画は、楽しみで仕方ない題材は2018年にタイで起きたタムルアン洞窟の遭難事故。18日間も洞窟に閉じ込められてしまったティーンエイジャーたちの救出劇をドラマ化した。

事故現場に派遣された洞窟ダイバー役をコリン・ファレル、ヴィゴ・モーテンセン、ジョエル・エドガートンが演じている。脚本は『グラディエーター』のウィリアム・ニコルソンが担当。神経をすり減らすような、見応えのある作品になっているはずだ。

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ジョン・ウィック4

キアヌ・リーブス演じる、髪をきっちりセットした暗殺者が敵に宣戦布告したのは、 『ジョン・ウィック』シリーズの3作目の中だった。彼に殺害された300人の人たちは戦いはまだ始まっていなかったのかと、驚いているかもしれない。

新しく完成した4作目は、シリーズの責任者であるチャド・スタエルスキの引退作。これまでも見られたキワモノ的な「エスカレーション魂」が激しくなっていることは十分に期待できる。

もちろん、リースと『マトリックス』シリーズで共演し、『ジョン・ウィック』シリーズの過去作にも登場しているローレンス・フィッシュバーンは、引き続き出演。ドニー・イェン、ビル・スカルスゲールド、真田広之、スコット・アドキンスといった新顔の参戦も楽しみだ。

Flee

監督はフランス系デンマーク人である、ヨナス・ポエール・ラスムセン。彼の友人であるゲイのアフガン難民がムジャーヒディーンの圧政から逃れ、自らのセクシュアリティーと折り合いをつけようと必死に生きる姿を描く。

この作品はアニメーションが魔法のような空想の世界を作り上げるだけではなく、容赦のない正確さをもって世界を捉えることができるということを証明しているといえる。おそらく今年最も政治的、かつ時代性を感じさせてくれる映画であろう。アカデミー賞でオスカー像を獲得するのではないかと注目されている。

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Benediction

イギリスの「国宝」といえるテレンス・デイヴィスは、代表的なデビュー作『遠い声、まだ生きている』以来、一度も駄作を作ったことがない。第一次大戦についての作品で知られる詩人、ジークフリード・サスーンの生涯を、まさに詩のように描いた最新作の出来栄えもまた素晴らしい。ジャック・ローデンが若き日のサスーンを演じ、ピーター・カパルディが年老いた苦悩するサスーンを見事に演じている。

物語には、サスーンとともに1920年代を生き、言葉をぶつけ合った「ブライト・ヤング・シングス」と称されるグループのメンバー(ロビー・ロス、アイボア・ノヴェロ、スティーブン・テナントなど)も登場。デイヴィスは、哀愁を漂わせながらも、温かくウィットに富んだ作品に仕上げた。

マイティ・ソー ラブ&サンダー

タイカ・ワイティティが監督を務めるこの作品は、これまでで最もクレイジーなマーベル映画になるだろう。彼が作ったサイケデリックでコメディー色が強かった前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』が、現在の「タイトルホルダー」であることを考えると、期待は高まるばかりだ。

前作で「リボウスキ・ソー」と呼ばれていたクリス・ヘムズワースはシェイプアップしてカムバックし、ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターはソーのハンマーを持ち上げる。一方、クリスチャン・ベイルはいわゆる「神の虐殺者」として悪役に徹し、ラッセル・クロウはゼウスとして登場する。

Nope

ジョーダン・ピールは次は何を仕掛けるのだろうか。スケッチ・コメディアンからホラー作家へと転身した彼の最新作は、今のところ謎に包まれている。

 分かっているのは、ピールが『ゲット・アウト』で一緒に仕事をしたダニエル・カルーヤ、『ハスラー』のケケ・パーマー、『ミナリ』のスティーブン・ユン らが出演するということ。作品の一部は、クリストファー・ノーランと頻繁にコラボレーションしているホイテ・ヴァン・ホイテマが65mmのIMAXフィルムカメラで撮影したということで、かなり素晴らしい映像が展開されると思われる。続報が待ち遠しい。

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ブラックアダム

DC映画『シャザム』のスピンオフ。この作品では、あらゆる困難を乗り越え、ドウェイン・ジョンソンが初めてスーパーヒーローを演じている。それだけでワクワクだ。

 しかし、この主人公である戦士ブラックアダムが必ずしも善の模範ではないことを考えると、少し暗い作品になることが予想される。予告編映像ではマントを着たブラックアダムは素手で男を「破壊」していた。数千年にわたる眠りから覚めた超イカツいエジプト神を目覚めさせると、そうなるのだろう。

ザ・フラッシュ

マルチバースを取り入れているコミックはマーベルだけではない。DCコミックスの人気シリーズ『フラッシュポイント』を翻案としたこの作品では、(関連作品と同様に)エズラ・ミラーが再びスカーレット・スピードスターに扮(ふん)する。

監督のアンディ・ムスキエティがつなごうと試みる複数のタイムラインの中では複数人のフラッシュ、そしてさらに素晴らしいことにベン・アフレックとマイケル・キートンの両名が演じるバットマンたちも登場するようだ。誰もジョージ・クルーニーを呼ぼうと思わなかったのか、と思わず考えてしまう

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ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー

13億ドル(約1,497億円)という全世界興行収入を記録して文化現象を巻き起こした『ブラックパンサー』の続編。同作のスターであるチャドウィック・ボーズマンの悲劇的な喪失を乗り越えながら、物語上の意味合いを成立させ、ボーズマンの思い出を賛辞する作品に仕上げるのは、大変なことだろう。

マーベルのトップであるケヴィン・フェイジは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 を苦しめたCGI(コンピューター生成画像)でボーズマンを復活させる道を歩むことはすでに否定。

現時点では、レティシア・ライト、ルピタ・ニョンゴ、アンジェラ・バセット、ウィンストン・デュークといった前作のキャストが全員戻ってくるということ以外、詳しいことは分かっていない。

クリード3

マイケル・B・ジョーダンはこれまで、『ロッキー』シリーズのスピンオフである過去2作の『クリード』で「リング」を独占し、同シリーズの活性化に大きな影響を与えてきた。3作目の『クリード』となる今作では、彼が「指揮」を執る。そう、ジョーダンはアポロ・クリードの息子として、そしてこの映画の監督として2役をこなすことになったのだ。

ジョーダンはリングを熟知しており、すでにスポーツ映画史上最高の演技を2度披露している。新作でもその歴史に残る名演技を披露してくれることだろう。『ロッキー5 』よりもいい作品になることは明らかだ。

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アバター2

ジェームズ・キャメロンの監督作品で、我々が人類が滅亡した後の時代の惑星パンドラを訪れてから、ずいぶん長い時間が流れた。その間、フロリダ州のディズニー・ワールドには、より危険の少ないテーマパーク版『パンドラ』がオープン。

しかし、28億7,000万ドル(約3,307億円)の興行収入を記録した超大作『アバター』は、ポップカルチャーの根幹に浸透するまでは至っていない。それは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品が『アバター』のポジションに侵出し、興行収入記録を塗り替えたからかもしれない。

それでもキャメロンはこの『アバター』続編で反撃に出て、彼なりのSF映画作りの手本を見せてくれる可能性がある。作中では、殺されたかと思ったスティーブン・ラング演じるクオリッチ大佐が復活しているようだ。死をものともしないカリスマ性で、キャメロンの助けになってくれることだろう。

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