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近年、水辺の可能性に着目したミズベリングなど、都市に流れる川をいかそうとする活動が盛んになっている。2017年4月14日(金)には「水辺ならではの時の過ごし方」を提案するリノベーションホテル、LYURO 東京清澄-THE SHARE HOTELSがオープンするということで、タイムアウト東京編集部はひと足先に施設を訪れた。同ホテルは、リノベーション物件を得意とするリビタが手がけており、「ヒト・モノ・コトをシェアする」をテーマにローカルに根ざした、東京の水辺を活用した施設として展開するという。
ホテルの名前であるLYUROは「流路」を意味し、館内は川や水、流れをモチーフにしたグラフィックや壁紙、ルームサインなど随所で表現されており、内部に入ればまるで川に浮かんだ船のなかにいるような気分になる。客室は、個室とドミトリーに分かれ、隅田川に面した18室には、川を望むバスルームが設置されている。また、バスタイムを存分に楽しめるようにと防水型スピーカーが常備され、さらには防水型ポータブルテレビの貸し出しも行う。
清澄白河は、現代美術館、清澄庭園などのんびりとした1日を過ごすのに最適な見どころも多いエリア。「東京に何度か来たことがあり、もっとローカルな場所を知りたい人」をターゲットにしている同ホテルでは、「ローカル」や「川」をキーワードに清澄で3代続くグラスラボをはじめとする、アーティストの作品や川や水に由来のある本の販売も行う。また、現代美術館など周辺のギャラリーとコラボレートしたイベントなども予定している。
そして、宿泊者でなくとも、自由に立ち寄れるパブリックスペースの「かわてらす」は同施設の重要ポイント。隅田川に面したこのスペースは、東京都が水辺のさらなる魅力の向上と地域の活性化を目的に飲食店を募集した。これまでに東京都は、日本橋室町 豊年萬福やボン花火などを水辺にオープンさせ好評を得ている。
LYUROの「かわてらす」に併設されるのは、「スロースモークバーベキュー」をテーマに⻑時間手間暇かけて調理したプルドポークやスペアリブなど豪快なメニューを提供するバーベキューレストランのピットマンズ(PITMANS)と、ドイツ大麦麦芽100%で造られた無ろ過樽出しの国産ビール『アウグスビール』初のブルワリーとなる清洲橋醸造場。清洲橋醸造場では、『アウグスビール』のほかにも様々なクラフトビールが揃うとのことなので、川沿いのテラスでバーベキュー料理を楽しみながら、美味しい地ビールが味わえる日も近い。(醸造の工程上、6月頃より清洲橋醸造場のフレッシュなオリジナルビールは味わえる)
LYURO 東京清澄-THE SHARE HOTELSの詳細はこちら
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隅田川の水を塗料に混ぜて絵柄をおこしたという壁紙
ドミトリーの照明には、船で使われる松本船舶のマリンランプを使用している