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スヌーピーファンであればきっと心待ちにしているであろうスヌーピーミュージアムが2016年4月23日(土)、六本木駅近くにオープンする。カリフォルニアにあるシュルツ美術館の世界初のサテライトとなる同ミュージアム。数々の原画はもちろん、チャールズ M. シュルツが愛する家族、友人、ファンに贈った手書きのスケッチやヴィンテージグッズ、彼のルーツとなった漫画や本など、貴重な品々がギャラリー中に展示されており、ファンにはなんとも堪らない空間だ。また、ここでしか手に入らない限定グッズも見逃せないポイント。ここでは、「スヌーピーミュージアムに行くべき5つの理由」として、同ミュージアムの魅力を紹介する。
1.貴重な原画に出会えるから
まず出会うべきは、展示のテーマに合わせて選び抜かれた原画である。企画展は半年ごとに替わり、そのつど新たな作品に出会うことができるのも嬉しい限り。現在開催されている展示は『愛しのピーナッツ。』と題されたもので、シュルツの愛する妻、ジーン・シュルツが選んだ約60の「愛しのピーナッツ原画」が展示されている。なかでも注目は、シュルツが原画に色を着けてバレンタインにプレゼントしたという1枚だ。これまで彼女の寝室に飾られていたという同原画は、今回が初披露。たっぷりの愛情が込められた1枚をぜひじっくりと眺めてみてほしい。また、2016年10月8日(土)からは、スヌーピーの魅力を改めて紹介する『もういちど、はじめましてスヌーピー。』という展示が予定されている。今回の充実した展示を見たならば、次回の展示にも期待せずにはいられないだろう。
2.スパーキー(チャールズ M. シュルツ)のルーツを辿ることができるから
彼が大の読書家であることや漫画好きであることは知っているだろう。ここには、原画以外にも彼が愛読した本の一部や、『ピーナッツ』のコミックと物々交換して手に入れたという彼の好きな漫画家の原画も展示されている。そのほか、プロが描いた絵と見比べて実力の差を痛感したことから14歳のときに大半の作品を破り捨ててしまった初期の作品や、家族や友人に宛てたプライベートなイラスト、この美術館の完成に尽力したジーンの言葉なども。我々がまだ知らない、『ピーナッツ』という作品以外でのスパーキーにぜひ出会ってみてほしい。
3.オリジナルグッズを手に入れられるから
ギャラリーと同じくらいの広さを持つショップには愛らしいグッズが所狭しと並んでいる。そして驚きなのが、ここにあるすべてのグッズがスヌーピーミュージアムのみでしか手に入れることのできない限定グッズということだ。抱きしめたくなるぬいぐるみや、顔の大きさくらいある巨大な『チョコチップクッキー』(486円)、展示してある原画の1コマが印刷された『ポストカード』(162円)などといったオリジナル商品をはじめ、中川政七商店とコラボレーションした『リネンハンカチ』(1512円)や、ル・クルーゼとの『ミニ・オーバル・ココット』(7,020円)など、ブランドとのコラボレーション商品も多数用意されている。愛らしい商品を前に、財布の紐が緩みすぎないよう要注意である。
4.『PEANUTS Cafe』プロデュースのメニューで腹も満たせるから
一通り展示を堪能したら併設されている『Cafe Blanket』で休憩しよう。ここでは、2015年10月に目黒川沿いにオープンした『PEANUTS Cafe』プロデュースの食事を楽しむことができる。『PEANUTS Cafe』とは少しメニューが異なるものの、サンドイッチやパンケーキ、ミルクシェイクなど、入店するにはウェブで予約をしなくてはならない人気店プロデュースのメニューが味わえるとあっては、立ち寄らないわけにはいかない。
5.愛しのピーナッツに改めてときめくことができるから
館内に遊び心満載のスポットを多く設けているのも、スヌーピーミュージアムがほかの美術館とは違う点と言って良いだろう。スヌーピーを彷彿とさせるふわふわのオブジェや、キュートかつちょっとシュールな『ピーナッツ』の仲間たちが潜んでいる「Peek-a-boo Box(覗き見ボックス)」など、大人でも夢中で飛びついてしまうような仕掛けが満載。ジニーがシュルツ美術館のなかでもこだわりの一つと語る覗き見ボックスは、緑、オレンジ、黄色と背景の色を変えて数ヶ所に用意されているので、穴があったら童心に返ってとにかく覗いてみるべき。一度覗いたら、きっとすべての穴を覗かないと気が済まなくなるはずだ。
日本でも大人気のキャラクタースヌーピー。スヌーピーを好きだと語る人も多いと思うが、このキャラクター自体が先行してしまいスヌーピーたちが活躍するコミック『ピーナッツ』にはあまり馴染みがないなんて人も少なくないかもしれない。実際に同ミュージアムを訪ねてみると、単純に可愛いという部分で興奮することも多々あると思うが、『ピーナッツ』には馴染みがなかったという人も、きっと最後には『ピーナッツ』の奥深さやシュルツの人となりに魅せられ、改めて彼の作品をじっくり読んでみたくなることだろう。子どもだけでなく、大人になったからこそぜひ訪ねてみてほしい場所。のびのびと描かれた純粋な作品を前に、ぜひ心を解放して子どものように楽しんでみてほしい。なお、展示内容および商品内容は会期によって異なる。商品は品切れの場合あり。