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数ヶ月前から、ロンドンで話題になっていた裸で食事を楽しむレストラン「The Bunyadi(ボンヤディー)」がついに来週オープンする。タイムアウトロンドン編集部は、オープン前に同店を訪れた。そのレポートを紹介しよう。
そもそもボンヤディーとは、ヒンドゥー語で自然や根源を意味する言葉である。なのでレストランでは、スタッフと客は服を身につけず、電話は禁止、料理にはガスは使わず、店内の灯りはロウソクのみと、自然回帰をイメージしたコンセプトとなっている。
ベルベットのカーテンを引いて店内に入ると、ウェイティングバーがあり、まずは飲み物を注文した。それを待つ間に更衣室に案内され、バスローブ姿でバーに戻る。カクテルをちびちび飲みながらほかのゲストと世間話を交わしつつ、食事をする部屋に案内されるのを待っていると、イチジクの葉と笑顔以外何も身につけていないウェイトレスが現れて、私たちをブースに案内してくれた。
ブースでローブを脱ぎ捨て、部屋に入るとメニューを渡される。「the au naturel(自然のまま)」のテーマに忠実に従った5つのコースがあり、ビーガンもしくは、ノンビーガンメニューから選択する。サーモンの海藻サラダ添えや、ドライトマトをズッキーニの花の中に詰めた料理などが『原始家族フリントストーン』(日本だったら、『はじめ人間ギャートルズ』だろか)風の粘土食器に乗って運ばれてくる。そして、スプーンやフォークなどのカトラリーは、パンや野菜作られていて食べることができる。
現在、4万人もの予約が埋まっている同レストラン。メニューがかろうじて見えるほどの洗練された薄暗さや、ほかのグループとの間はしっかりと竹のパーティションで区切られているなど、プライベートな部分は(残念ながらも)きちんと守られている。しかし、噂通りの刺激的な体験ができる場所であるのは確かだ。