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タイムアウト東京の人気ガイドマップに、シリーズ初の大阪版『50 Things to do in Osaka(大阪でしかできない50のこと)』が加わる。太陽の塔や黒門市場といった定番の観光スポットだけでなく、これまでの大阪のイメージとは異なる表情を見せるエリアも積極的に紹介している。
食い倒れ、お笑い、激安、といった紋切り型のイメージも、もちろん裏切らない大阪だが、船場商人に代表される町人たちの義理人情と教養から育まれた文化を今なお色濃く残しているのもこの街の特徴。今回のマップでは、「人情」や「文化」にも注目して、情緒溢れる法善寺横丁や、人なつこい裏路地の個人店まで幅広く取り上げた。
ムスリムが安心して食事できるパキスタン料理屋や、西日本きってのゲイタウンならではのマストなヴェニュー、中之島の景色を眺めながら朝食をとれるクルーズ、イヤホンでの多言語解説が聞ける文楽の劇場などなど、様々なバックボーンを持つ人々が、多様な側面を見せる大阪を、これ1枚で楽しめる内容になっている。この地図を片手に、ディープな大阪の街で探索と発見を楽しんでほしい。
表紙になっているのは、東天満の名店なにわ料理 有。粉ものやB級グルメの印象が強い大阪だが、同店が受け継ぐような、和食らしい洗練された技に、食べ手の舌に柔軟に対応する大阪らしい人情味を加えたものが大阪の味の神髄といえる。たこ焼きやお好み焼きだけでない、新世界や道頓堀だけでない大阪の多面的な良さを、既存のイメージに縛られず紹介しようとする意図を汲み取ってもらえたら嬉しく思う。
同マップは2016年2月2日(火)より、大阪市内の主要ホテルや観光案内所、地下鉄の駅などで配布される。さらに、上海やバンコク、台北、ホノルル、ロサンゼルスなどの空港のJALカウンターでも手に入る予定だ。言語は英語のみとなるが、写真も多く掲載されているので、ぜひ手に取って大阪散策の一助としてほしい。