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バンコク、ニューヨーク、ホーチミンに展開する人気のタイ料理レストラン、ソムタムダーの日本1号店が2017年9月13日(水)、代々木にオープンする。ニューヨーク店は、ニューヨーク版ミシュランガイドで一つ星を獲得したこともある実力派だ。
ソムタムダーで提供されるのは、タイ東北部イサーン地方の郷土料理。イサーン料理は、タイのほかの地域の料理と比べても辛味が強いことで知られているが、同店でもしっかり辛さの効いた本格的なイサーン料理が提供される。「味わいの中にある辛さのバランスを東京の人にも楽しんでほしい。本場と同じイサーン料理を味わえる場所になれば」と語るのは、オーナーのタナラーク・ラオラオウィロート。東京店では、日本人向けに辛さを少し抑えた料理を提供しているそうだが、本場と同じ辛さで味わいたいと注文時に伝えれば対応してもらうこともできるそうだ。
ここからは、メニューをいくつか紹介していこう。まずは、『タムタイ カイケム』(1,274円)。『タムタイ カイケム』は塩漬け卵(カイケム)入りのパパイヤサラダで、辛さと酸味、甘さのバランスが絶妙だ。タイでは毎日のように食べられている定番料理だそう。
豚ひき肉とハーブを和えた『ラープムー』は、イサーン地方の名物料理。ハーブの香りにカオクア(炒った米の粉)の香ばしさが加わり、爽やかかつスパイシーな味わいに仕上がっている。ピリッとした辛さを出すために、生トウガラシではなく、乾燥トウガラシを使っているのも特徴。もち米との相性も抜群に良い。
筆者一押しなのが、『ムーピン ガティソット』(1,350円)だ。ココナッツミルクに漬け込んだ豚肉の串焼きで、甘めのタレが後を引く。ココナッツミルクに漬け込まれていることで豚肉も柔らかく、何本でも食べられてしまいそうだ。タレを少しずつかけながら、センミー(ビーフン)と一緒に味わおう。
食後にはデザートも忘れずに。『ブアローイ プアック』は、タロイモを練り込んだ白玉とココナッツの芽を温かいココナッツミルクと味わう、タイ版の白玉ぜんざいだ。ココナッツミルクが優しい甘さで、最後にほっと一息つけるだろう。反対に、最後は冷たいものでさっぱりしたいという人には、かき氷に食パンが添えられた『ジャムバ パン』がおすすめ。運ばれてきた時は食パンというトッピングに驚いたが、タイではアイスクリームやかき氷のトッピングに、食パンやもち米があるのは普通のことだという。
辛さで口がヒリヒリしてきても、食べたいとつい箸(はし)を進めてしまう。これが味わいの中にある辛さのバランスというのだろうか。ここでは一部のメニューしか紹介できなかったが、どれも本格的な味わいで、存分にイサーン料理を堪能することができた。タイ料理好きであれば、ぜひ一度足を運んでみてほしい。