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日本語と英語両方で東京の最新情報を紹介しているタイムアウト東京。定番の観光地や新着イベント、ニューオープン情報、映画レビュー、インタビューなど内容は多岐にわたる。この記事では、英語版ウェブサイトに掲載されているレストランやショップ、ホテル、公園などのヴェニューに焦点を絞り、7月の人気記事を紹介。タイムアウト東京の外国人スタッフの解説とともに、上位20記事を見ていく。英語版の主な読者は外国人のため、ランキングは、東京を訪れる外国人がどこに注目しているかを示していると捉えていいだろう。7月は、猫と犬にまつわるスポットが上位に入った。
まずは20〜11位。
トップ20に初めてランクインしたのが、18位のトウキョー ウィスキー ライブラリーだ。国内外の1000種類以上ものウイスキーが揃うバーラウンジで、すべて味わうことができる。オランダ人ライターのカースティ・バアーズによると、日本産ウイスキーは海外でも人気だそう。「特に(シングルモルトウイスキー)山崎などの質の高さは広く知られている」という。同店は、日本のウイスキーを豊富に楽しめるだけでなく、雰囲気の良さも評判。バアーズは「教会の中に店があり、しゃれた雰囲気が漂っている。照明は控えめで静かなので、カップルも使いやすいのでは」と魅力を語る。(関連特集『東京、デートバー10選』)
14位のギンザシックスは、5月は33位、6月は52位だったがジャンプアップした。「デパ地下」という文化に馴染みのない欧米人にとっては、ギンザシックスのような大型商業施設や百貨店などのデパ地下グルメは魅力的だという。屋外の暑さを避け、館内で快適にショッピングをしたいという人々の心理も働き、順位を押し上げたのかもしれない。
続いて10〜1位。
エニウェア ドアのようなスイーツ店やカフェなどの躍進も目立った。今月のトップ50に初めて登場したカフェやスイーツ店は6つで、6月のランキングでは2つだけだった。急増した理由について、バアーズは「暑すぎるために、アイスやデザートに手を伸ばす旅行者が増えたのでは」と予想。日本人でもつらい夏の東京の蒸し暑さは、観光客には耐え難いものだろう。(関連特集『東京、フォトジェニックな夏スイーツ8選』)
ギンザシックスとともに大きな順位アップを見せたのが、8位の大渓山 豪徳寺。6月は38位だった。境内には無数の招き猫が並んでおり、外国人観光客の間では「cat temple(猫の寺)」として知られている。特異な光景は、Instagramユーザーを中心に人気だそう。またバアーズは、日本には豪徳寺や猫カフェ、ドラえもんなど猫にまつわるものが多いため、「日本は猫と関わりが深いという印象を持っている人もいるかもしれない」とも。
六本木のスヌーピーミュージアムは、季節を問わず、常にトップ10にランクインしている人気施設。スヌーピーはアメリカ生まれのコミックキャラクターだが、フィンランド人ライターのイリ・サーリネンによると「海外では、日本ほどスヌーピーのグッズを見ない」という。同ミュージアムはグッズ販売や原画展示などを行っているため、コミックでは味わえない体験ができるスポットとして人々を惹きつけているのかもしれない。
上位4つは、6月と変動なし。ロボットレストランは5月から3ヶ月連続で首位を維持している。8月も暑さは厳しいため、屋内で涼しく過ごせるカフェやデザート店、スイーツ店などが引き続き人気を集めそうだ。