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シャリが米一粒、小さすぎる寿司を食べてきた

テキスト:
Kisa Toyoshima
Photographer, Time Out Tokyo
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Originally posted March 25 2014

最近東京で密かに話題になっている、とても小さな寿司をご存知だろうか?なんとこの寿司、シャリが米一粒なのである。今回タイムアウト東京は、浅草は雷門の田原小学校並びにある寿司屋・すし屋の野八の池野弘礼が握る一粒寿司を取材してきた。

一粒寿司を生み出した、池野弘礼

すし屋の野八は、銀座・すし屋の勘八より暖簾分けした、本格派江戸前鮨が味わえる浅草らしい寿司屋。深夜2時まで営業しているので、同業者や業界人の客も多い。新鮮で美味しいネタの握りはもちろん、江戸前鮨の原点とも言える、一手間かけた焼き物や煮物も人気。寿司につける醤油を煎り酒にできたり、野菜も産地直送で取り寄せたりと、寿司以外のこだわりも特徴の一つだ。
一粒寿司が生まれたきっかけは、元々昔から、小さい寿司を提供していたところ、客に「どこまで小さくできるだろう?」と言われたこと。どんどん小さくしていった結果、シャリが一粒になったという。

蛸の足も、ほんの先っぽを削る

何のネタか、お分かりだろうか

小さすぎてよくわからないが・・・これはフグである

一粒寿司にぴったりな皿は、小樽のガラス細工店で購入。元々商品の下に敷いてあったもので、売り物ではなかったらしい

指の先で作るので、とても繊細な作業

完成!左上から、赤身・フグ・中トロ・ホッキ貝・ウニ・蛸・卵・ガリ

同じネタで普通サイズのものも握ってもらったが、一粒寿司は驚きの小ささ

一粒寿司は食べてみたが、ネタの味はよくわからなかった。やはり寿司は普通サイズを食べたい

 一粒寿司は、もちろん注文可能。普段は祝い事やカップルコースのサプライズなどで握るという。価格は無料だ。普通サイズの寿司よりも握るのに時間がかかるため、混んでいる時は頼めないので要注意。
店はかしこまらず和気あいあいとした雰囲気で、常連客が多いが、一見さんも大歓迎という。東京に観光にきた人や外国人に一粒寿司を見せれば、盛り上がること間違い無しだ。浅草に立ち寄った際は是非訪れてほしい。
すし屋の野八の詳細はこちら

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