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タイムアウト東京は2017年9月1日、『世界目線で考える。 特別編「おクジラさま ふたつの正義の物語」上映会&トークイベント』 をタイムアウトカフェ&ダイナーで開催した。作品の舞台は和歌山県太地町。2009年に公開された、太地町でのイルカ漁追い込みを描いた映画『ザ・コーブ』は、アカデミー賞を受賞し大きな話題を呼び、太地町は今もなお捕鯨論争の中心になっている。本イベントでは、太地町での6年にわたる取材を基に『おクジラさま ふたつの正義の物語』を作り上げた監督の佐々木芽生をゲストに迎え、40人の参加者とともに、クジラ、イルカ問題について考えた。
95分にわたる上映後のトークセッションでは、タイムアウト東京のクリエイティブ・ソリューションズ・ディレクターの東谷彰子が、佐々木がどのような意図で作品を作ったのかなどの思いを聞いた。質疑応答では、映画内に登場するキーパーソンである元AP通信記者のジェイ・アラバスターがクジラ漁解禁日当日ということで現地(太地町)から、反捕鯨の立場である元シーシェパードのスコット・ウェストと娘のエローラもアメリカからそれぞれスカイプで参加し、参加者からの質問に答えた。参加者は佐々木とスカイプの向こうの3人に「他国では映画に対してどういった反応があったのか」、「(スコットやエローラは)この映画を観て太地町の人々への思いは変わったのか」と、質問を投げかけた。アラバスターからは逆に、参加者に対して「捕鯨に賛成か、反対か」といった質問をする場面もあった。予定の時間をオーバーするほど白熱した当日の模様は、後日詳しいレポートを掲載予定だ。
『おクジラさま ふたつの正義の物語』は2017年9月9日(土)から、東京ではユーロスペースで上映する。