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写真:谷川慶典
昨年から東伊豆クロスカントリーコースに舞台を移し、3日間にわたるキャンプインの野外イベントとなった『Rainbow Disco Club』。都心からのアクセスも良く、牧歌的なロケーション、さらに会場周辺の温泉施設も楽しめる同所に、国内外からビッグネームを含む約20組のDJが集まった。日中から日没までの野外メインステージと、日没から24時までオープンする体育館を使ったステージ「Red Bull Music Academy Stage」の二部構成で、基本的にはワンステージのみというなんとも贅沢なイベントである。家族連れの参加者が多く見受けられたのも印象的だった。開催期間中は連日晴天で、最高の環境でダンスミュージックを堪能することができた。
初日のヘッドライナーとしてアナウンスされていたアンドリュー・ウェザオール(Andrew Weatherall)が直前に出演キャンセルとなったのは痛い知らせだったが、ピンチヒッターにイギリスの大物テックハウスプロデューサーRADIO SLAVEが登場してその穴を埋めた。ハイライトとなった2日目は、Kaoru Inoue、瀧見憲司という日本のパイオニアたちで幕を開け、その後GILLES PETERSONからMOVE D、そしてトリのTHE BLACK MADONNA×DJ NOBUに至る流れの素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあった。深夜、Red Bull Music Academy Stageでは、CrystalやSauce 81、Sapphire Slowsら日本の若手アーティストがプレイしたほか、Kuniyukiが圧巻のライブセットを披露。ラストのEGYPTIAN LOVERも、リズムマシン『Roland TR-808』を使い西海岸のエレクトロなヒップホップグルーヴを存分にプレイしてくれた。最終日のステージを丸ごと受け持ったRush Hour Allstarsは、アムステルダムの名門レーベルRush Hourから看板アーティストのSAN PROPER、同レーベルのオーナーANTAL、気鋭DJとして国際的に注目を浴びるHUNEE、そして同レーベルからリリースを期にジャパニーズハウスの先駆者としての再評価が高まっているプロデューサー寺田創一の4名が登場。チームでワールドツアーを行っている彼らだけに、見事な流れで晴天の下で踊るオーディエンスをコントロールしていた。
Suguru Saito / Red Bull Content Pool
Suguru Saito / Red Bull Content Pool
Suguru Saito / Red Bull Content Pool
Suguru Saito / Red Bull Content Pool