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8億ドルをかけたニューヨーク州都市交通局(MTA)の地下鉄改善計画が進行中だ。その一つが、E系統の一部の列車での座席数の削減だ。
当局の発表によると、R160地下鉄車両では部品の交換と車両両端の座席の撤去が済み、順次運用が始まっている。座席の削減により、1つの列車あたり100人の乗客定員の増加が見込まれ、乗客の混雑による遅延や運休の減少が期待されている。地下鉄システムの信頼性の向上を狙う試みの一環として、E系統とC系統、L系統、タイムズスクエアシャトルの各線に対し、全部で100両の更新車両の投入を予定している。
MTAのジョー・ロータ(Joe Lhota)チェアマンは、「特定の一部の座席の撤去することで、R160車両における問題の原因を叩き、利用者の信頼向上につなげたい」とし、「効率的な方法で多くの乗客を収容できるようにすることこそが大切」と強調している。更新車両には、利用者が座席を確保しづらいと分かるように、特別な内装と外装が施されている。また座席の間引きだけでなく、液晶画面の設置や、照明と手すりの改修にも取り組むという。
この試みが成功するか否かを判断するのは時期尚早だろう。ただ、地下鉄でいつも座席に座れずうんざりしている人にとっては、その不満が解消されることは当分ないようだ。