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2017年東京のハロウィンスタイル10選

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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写真:豊嶋希沙
テキスト:鷲見洋之

すっかり日本にも定着したハロウィン。思い思いの衣装に身を包んだ人々が街をかっ歩する10月31日の光景は、もはや東京の風物詩になった。今年のハロウィンで見かけた個性的なスタイルを紹介する。今回は、多様性あふれる街 新宿2丁目を取材した。

バー従業員のひなの(左)とメイ

新宿2丁目で最初に撮影に応じてくれたのがこの2人。普段はバー『マリヤ』で働く2人は、アメリカの特殊部隊SWATのジャケットとセーラー服に身を包んだ。衣装はインターネットで購入したという。ハロウィンでは、人物の個性が衣装にかき消されてしまっていることも多いが、この2人は仮装しつつも自然体な雰囲気を保つことに成功していた。

プロレスラーの中島安里紗と藤本つかさ、会社代表の早坂寿(後列右から)、元プロレスラーの南月たいよう(前列)

ピーターパンが、クック船長の従兄弟にとらわれ、リンチされているという設定らしい。後列左のサラリーマンらしき男性は船医だとか。黄色い棒のような女性は、船に載せられたバナナだ。

佳子(左)と友人のかおる

周りがよく見えずにおどおど歩くカオナシと、いたずら好きそうな雰囲気をまとった小悪魔の2人組。「最初は恥ずかしかったけれど、夜が深くなるに連れて仮装姿の人が増えてきたから楽しい」

学生のMiyuとれな、フリーターのHiroto(左から)。これから飲みに行くところ

緑の瞳と血の気の引いた肌。目が合った瞬間に一瞬引いてしまうような迫力のメイクで街を歩いていたのがこの3人組だ。テーマは「ジョーカー」。衣装は自前で、メイクは右の男性がすべて手がけたそう。最初は渋谷に繰り出したが、人が多すぎて身動きできず、2丁目に逃げてきた。

ゲイバーで働くマリヤ。衣装は以前いた店の店員から購入

「目をもう少ししっかりメイクしたかった」と悔しさを見せていたピエロ。だがそんなことは気にならないほど陽気な空気を周辺に生み出していた。自身を採点すると「90点かな」。

ダンス仲間のババロア(中央)with ZAN-ZAN(天使役がZAN)

「SMの女王と、警護役の天使」というコンセプトの3人組。清潔感ある真っ白の2つのふんどしは、個性あふれる新宿2丁目でもひときわ存在感を放っていたが、実はハロウィン目的の仮装ではないそう。『SM女王様誕生11周年記念パーティー』なるイベントで流す映像撮影のために仮想しているのだとか。

かすみとさおり、なお(左から)。かすみとさおりは中学の同級生。さおりとなおは専門学校の同級生。衣装はなおが手がけた

「頬に血のりを塗ったくらいではハロウィンとは呼ばせない」とでも言いたげな本気が透けて見えた女性3人。衣装やコンセプトなどの構成は、8月から練り始めたという力の入れようだ。今年のコンセプトは「ボス(中央)と、召し使いのモンスター」。毎年ハロウィンの日には仕事を休むという。衣装の費用は「少なくとも1人5万円以上はかかっていると思う」。

1人で散歩中のにゃんこ先生

記者に対しコンセプトを10分近く説明してくれた男性。アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』に登場するキャラクター『神威』の仮装だ。衣装は全て手作りで、ミカンが可愛らしいカチューシャは、インターネット上のアイドルキャラクターのヘッドパーツを流用したという。下は本来はふんどしらしいが、「さすがにマズいのでホットパンツで我慢した」。

仕事後にみんなで集まってワイワイするのが、毎年のハロウィンの楽しみという友人グループ

賑やかに行進し、 2丁目のハロウィンムードの盛り上げに大いに貢献していた一団だ。アメリカの警察官、ナイトメア・ビフォアー・クリスマス、ドナルド・ダック(前列左から)。ミニオンズ、ノーモア映画泥棒、海賊、デイジー・ダック、魔女(中列左から)。銀魂、キョンシー(後列左から)。右後ろのキョンシーの写り具合がなかなか妖怪チックでいい。

「コミケ会場と違い、ハロウィンは酒を飲みながら楽しめるのが良い」と語る、すーすー、さゆ姉、M、まさじ(左から)

オタク仲間の4人組。普段からコスプレをよくしているというだけあって、しっかりと衣装を着こなす自然さが特徴的だ。コンセプトは、左からチャイルド・プレイ、ヴァンパイア、リビングデッド・ドールズ、バイオ・ハザード。仮装には慣れている彼女たちからすると、ハロウィンは「ネタコスプレが多いから面白い」といい、そのふざけ具合が楽しいらしい。チャイルド・プレイのコルセットは手作り。チャッキーの人形は、ハロウィン以外のシーズンは自宅にインテリアとして置いている。 

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