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南北朝時代から江戸時代の終わりまで活躍してきたと言われている忍者。2月22日「ニンニンニン」と語呂を合わせた忍者の日に、忍者の2030年を考える、忍者元年宣言の記者発表が行われた。
昨年発足した日本忍者協議会によるこの取り組みは、伊賀流忍者の発祥の地、三重県伊賀市を中心に忍者にゆかりのある全国の自治体などが加盟。忍者をいかした観光振興、文化振興、地域経済の活性化などを図ることを目的にしている。
忍者の日特別イベントでは、副会長の溝畑宏が「忍者元年」と宣言。2016年は日本のみならず、世界中に忍者コンテンツを広めていくという。2020年の東京オリンピック、パラリンピックを見据えた観光戦略、クールジャパンなどで忍者を日本の文化資産として浸透させていく。
ゲストには、忍者に関する学術研究の第一人者の山田雄司、 日本のサブカルチャーを海外に向けて発信する、『カルチャージャパン』ブランドの創設者ダニー・チュー、ハリウッドの忍者映画に出演経験のある肘井美佳が登場。「忍者コンテンツの2030年までを考える」というテーマでディスカッションが行われた。
山田は、「昨今忍者に対しての関心が高まっており、メディアの取材も集中している」と語り、忍者服を着たマスコットキャラクター末永みらいを肩に乗せたダニー・チューは、「アニメへの露出はあるが、コンテンツとしてなかなか発信されていない忍者を世界の人にもっと知ってもらうには、忍者を日常的なものにしていく事が必要」と提案した。
同プロジェクトでは、2030年までに、世界中で1億人の忍者ファン獲得を目標に、忍者を通じて日本文化を発信していく。まずは、国内での普及をメインに商品開発やイベントを開催する。その中には、お台場を忍者の街として楽しめる活性化プロジェクト『お台場 NINJA TOWN』のほか、忍者服を着用したファンランイベント『忍NINパーティ』、最新の忍者研究をもとにした企画展『The NINJA 忍者ってナンジャ!?』などもあり、様々な角度から忍者を知ることのできるイベントが予定されている。