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タイムアウト東京が注目する、今月公開の映画を紹介。11月は、映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』や『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』など注目のドキュメンタリー映画が上映される。88歳のアレハンドロ・ホドロフスキーがメガホンをとったエネルギッシュな新作『エンドレス・ポエトリー』も見逃せないだろう。ここでは5作品を公開日順に紹介する。
『Ryuichi Sakamoto: CODA』※2017年11月4日(土)
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(C) 2017 SKMTDOC, LLC
監督:スティーブン・ノムラ・シブル
音楽家の坂本龍一に迫るドキュメンタリー。タイトルに使われている「CODA」とは、ひとつの楽曲や各楽章の終わりに、終結の効果を強めるためにつけ加える音楽用語だ。本作では、東日本大震災をきっかけに変化した坂本の音楽表現と日常を、2012年から5年をかけて取材。今年発表された、8年ぶりのアルバム『async』の楽曲を制作する坂本の姿を映し出す。監督は、映画『ロスト・イン・トランスレーション』などに携わってきたスティーブン・ノムラ・シブル。
『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』※2017年11月11日(土)
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(C)2016 Tangaro - Shoot again productions - MK2 - Sons of Manual - Metafilms
監督:ブノワ・プショー
監督で俳優のグザビエ・ドランに迫ったドキュメンタリー。2009年に、19歳で監督と脚本を手がけた『マイ・マザー』でデビュー、映画『たかが世界の終わり』では第69回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞するなど、高い評価を得ている人物だ。本作では、自身の映画作りへの思いやこだわり、名シーンの誕生秘話のほか、ヴァンサン・カッセルや、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイなど、俳優たちへのインタビューも収録されている。
『エンドレス・ポエトリー』※2017年11月18日(土)
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(c)2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
映画『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などで知られる映画界のグル、アレハンドロ・ホドロフスキー。最新作『エンドレス・ポエトリー』は、ホドロフスキー自身の出生を描いた作品で、『リアリティのダンス』の続編だ。青年期をベースに描かれ、作家や演劇家、タロット研究家、サイコセラピストと多数の肩書きをもつホドロフスキーに影響を与えた、詩人エンリケ・リンやニカノール・パラとの出会いが描かれる。見終わった後には、映画のもつメッセージに心が洗われるだろう。
『ローガン・ラッキー』※2017年11月18日(土)
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(C)2017 Incarcerated Industries Inc. All Rights Reserved.
監督:スティーブン・ソダーバーグ
映画『オーシャンズ11』で知られるスティーブン・ソダーバーグの4年振りの新作映画。アメリカ最大のモーターカーイベント『NASCARレース』を舞台に、一攫(いっかく)千金を狙った計画に挑む強盗団が、アダム・ドライバー、チャニング・テイタム、ダニエル・クレイグらの共演で描かれる。映画『007』のジェイムズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグが、凶悪な天才爆弾犯罪者を演じているのも見どころだ。
『光』※2017年11月25日(土)
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(C)三浦しをん/集英社 (C)2017「光」製作委員会
監督:大森立嗣
小説『まほろ駅前多田便利軒』などで知られる三浦しをんの『光』が映画化。本作は、東京の離島で育ち、島を襲った津波から生き残った中学生の信之、恋人で同級生の美花、年下の幼なじみの輔の3人が、20年後に再会するというサスペンスドラマ。井浦新と瑛太が幼なじみ役で出演している。監督は『まほろ駅前多田便利軒』の映画版を手がけた大森立嗣。