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昨年、突然の日本撤退を発表したマキシム・ド・パリ。銀座店が入居していたソニービルの地下2フロアにぽっかりと空いたその跡地に入ったのは、80年代から東京のカルチャーシーンを牽引する藤原ヒロシがディレクションを手がけるコンセプトストアだった。一定期間で店のコンセプトを変える、というスタイルを確立させた南青山のthe POOL aoyamaを閉じ、銀座という土地で彼が見せる新しいコンセプトストアTHE PARK・ING GINZAを、2016年3月26日のオープンに先駆けてレポートする。
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銀座の地下に広がるストアは、日本一地価が高いと言われる場所にあるとは思えないほどゆったりとした贅沢な空間だ。地下2階から降りると、「Café de Ropé GINZA(カフェ ド ロペ銀座)」がフロアいっぱいに広がる。「カフェ ド ロペ」ならオープンテラスでは?と思う人もいるかもしれないが、 もう1つの一面ガラス張りの入り口がその疑問を払拭する。全面コンクリート打ちっ放しの内装がソニービルの駐車場とつながったように見え、地下にいながら圧迫感を感じさせない造りになっているのだ。
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駐車場からみたカフェ
メニューはドリンク、トースト、デザートのみだが、そのこだわりはさすがとしか言いようがない。トーストはバルミューダのトースターを使い、神田の珈琲専門店「エース」ののりトーストや、赤坂のホットケーキパーラー「Fru-Full」のフルーツサンド、京都祇園の「レストランよねむら」のカレーを使ったチーズカレートーストなど、珠玉のラインナップだ。美味しいトーストが食べたければここに来れば間違いない、そんなスポットになりそうだ。
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神田の珈琲専門店「エース」ののりトースト
このフロアはカフェだけかと思うと、タイルが剥がされた壁に貼られた銀色の正方形の看板が目に入ってくる。「bonjour records GINZA」だ。幅1mもない狭い入り口の店内は細長く伸び、左の壁にはガラスケースに入ったカセットテープがずらりと並ぶ。THE PARK・ING GINZAとのコラボアイテムも必見だ。
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金色の手すりと優雅な螺旋を描く階段で地下4階へ降りると、「THE PARK・ING GINZA」のロゴが飛び込んでくる。コンクリートの壁や天井を走るむき出しのパイプ、フロアに描かれた矢印は、本当に地下駐車場に入ってきたような気分にさせる。
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フェンスに囲まれた倉庫のようなエリアは「THE PARK・ING GINZA」オリジナルアイテムのほか、様々なブランドとのコラボアイテムなどが並ぶ。なかでも今年70周年を迎えたSONYとコラボした胸元にロゴがプリントされたシンプルなパーカーは、手に取らずにはいられないだろう。
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大きく6つのエリアに分かれたフロアはTHE PARK・INGのほかに、「DENIM BY」、『DESCENDANT』や『FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS(R)』などを手がけるファッションデザイナーの西山徹による「NO.813」、『NIKE』、東京発のフレグランスレーベル『retaW』、そしてポップアップスペースが展開。使わなくなった冷蔵庫を大胆に使ったポップアップスペースでは、2016年5月22日(日)までUNITED ARROWS & SONSのディレクター、小木基史ことPOGGYによる「POGGY'S BOX」が展開中だ。
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元冷蔵庫のポップアップショップ
銀座に行った際は必ずチェックしたいベニューの1つになりそうだ。
『The Hot Seat:藤原ヒロシ インタビュー』はこちら
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DENIM BY VANQUISH & FRAGMENTの銀座スカジャンはTHE PARK・ING GINZA限定
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駐車券のようなタグ