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本とコーヒーと旅のプロが導く、未知の旅。H.I.S.の新店が表参道に誕生

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Jun Harada
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2015年10月6日(火)、H.I.S.が手がける旅のコンセプトストア、H.I.S.旅と本と珈琲とが表参道にオープンした。

ふと「旅に出たい」と思い立ったら、あなたならどうするだろうか。たとえば、見知らぬ街の名前を『skyscanner』のような格安航空券検索サイトに打ち込み、『airbnb』で宿を見つける。あるいは「みんなで旅を作る」がコンセプトのソーシャル旅行サービス『trippiece』や、旅に特化したクラウドファウンディング『TravelStarter』のサイトを覗いて、気になる旅をチェックする。

インターネットの普及と様々なウェブサービスの登場に伴い、そんな旅行プランの練り方も珍しくなくなってきた。旅の手段が多様化し、定番の観光地を消費するだけの紋切り型のツアーでは、もう人は目を輝かせない。かつては旅行者が行列さえ作った、従来の旅行会社の存在意義が今、問い直されていると言ってもいいだろう。

そんななか誕生した同店は、本とコーヒーとともに「まだ見ぬ旅との出会い」を提供する、新しい形のショップだ。

場所はアップルストア表参道店から歩いてすぐ

1階には、コーヒー好きを魅了する猿田彦珈琲のカウンターが併設された。カフェ利用だけでももちろんOK。猿田彦珈琲が表参道で飲めるようになったのが嬉しい。
 

同店限定の『旅の扉ブレンド』は、オレンジやベリーの酸味を感じさせる爽やかな味わい

奥の階段を下りると、ブックディレクターの幅允孝が選書を手がける本屋「旅にでる理由 by H.I.S.」が現れる。ヨーロッパや南米、中東といったエリアごと、あるいは「一人旅礼賛」「絶景を瞼に焼きつける」「海外で結婚式を」「女の旅路」といった小テーマごとに選ばれた本は、狭義の旅行書に留まらない。ある土地を舞台にした小説や写真集、学術書、絵本など、多岐にわたるジャンルの1500冊が、様々な方向から「旅するモチベーション」をかき立ててくれる。2014年に惜しまれながら閉店した旅の本屋、BOOK246が好きだった人は、おそらく笑みがこぼれるだろう。

旅を愛する人の部屋をイメージした書店空間。気に入った本は購入できる

旅への関心が高まったところで、旅行プランの相談に乗るのは、15ヶ国以上に精通し、自ら旅の経験を積んできたコンシェルジュたち。国内外の旅行を広く扱うH.I.S.カウンターに加え、贅沢な旅、秘境、ウェディングなどの専門セクションがフロアごとに設けられ、一人一人に合った理想の旅をカスタマイズしてくれる。また、月替わりの特集に合わせ、猿田彦珈琲の限定ブレンド、幅が率いる選書集団バッハによる本の紹介、企画に連動したスペシャルツアーも登場する。

旅のスペシャリストが揃う相談カウンター

10月の旅は「パリ 世界で一番カフェを愛する街」へ

旅の選択肢が溢れる今、旅行業界においても、実体験に培われた独自の視座から「未知なる旅」を提案してくれる、キュレーターのような存在が求められているということだろう。また、特に旅に出ようと思っていなくても気軽に入れる、敷居の低さも重要だ。ふらっとコーヒーを飲みに寄ったり、多様な旅の本を眺めたりするだけでもかまわない。そんな時間を過ごすなかで、これまで目を向けていなかった「次の旅先」に出会えるかもしれない。

リアル店舗ならではの可能性に、新しい形で挑む同店。訪ねてみたい場所がある人も、次の旅先がまだ決まっていない人も、次の旅のきっかけに出会いに、気軽に足を運んでみてはいかがだろう。

H.I.S.旅と本と珈琲との詳細はこちら

左から、選書集団バッハを率いる幅允孝、H.I.S.社長の平林朗、猿田彦珈琲の大塚朝之

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