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昨年の11月にオープンした、靖国神社のほど近くにある本格的なイギリス料理を中心に扱うデリショップSwan & Lionをタイムアウト東京編集部は訪れた。我々を笑顔で迎え入れてくれたのは、同店を経営するイギリス、ブリストル出身のイアン・ギビンス。大きなカップで紅茶を飲みながらオープンのきっかけを聞いた。
日本へは、5年ほど前に来日したイアン。店をオープンする前までは国際弁護士の仕事をしながら、休日には『青山ファーマーズマーケット』、『太陽のマルシェ』などのマーケットに出店をしていた。瓶に詰められた、ピーチの風味が効いたペースト場の調味料『PEACH AND EGGPLANT CHUTNEY 桃となすのチャツネ』や、カレー風味のピクルス『PICCALILLI ピカリリ』を見たことがある人もいるかもしれない。
また、提供する料理はすべて「旬の食材を使用すること」、「無添加」であることにこだわって作られている。それは、農業が盛んなブリストルの田舎町デヴォンで生まれ育ち、幼い頃から自家農園や、隣人の農園から提供された食を大切に味わってきたイアンの原点が大いに反映されているのだ。
ガレージを改装した小さいながらも居心地の良い店内には、自家製のスプレッドやジャム、イギリス人には欠かせない『コールマン』のマスタード、『PGティップス』の紅茶などが棚に並んでいる。そして、ガラスのショーケースには『ビーフパイ』(700円)、『ローストチキンきのこクリームパイ』(700円)など数種類のパイや『カスタードタルト』(220円)などのデザートが。どれも美味しそうで目移りしてしまう。
そのほかにも、テイクアウトオンリーの手頃に楽しめるランチメニュー(700円から950円)などがあり、メインのシチューやパイを選び、サイドにサラダやマッシュポテトをつけることができる。その時の食材の状況によって変わってしまうのだが、日本らしい食材とイギリスの料理を合わせたメニューは特に勧めたい。パテが乗ったバゲットにアクセントとして梅のペーストを乗せたものを味わってみると不思議とマッチしていて絶品であった。
オープンしているのは平日限定なのだが、休日は『青山ファーマーズマーケット』など都内各地のファーマーズマーケットへの出店や、不定期に店を開ける事もあるそうなので『Facebook』をチェックして、イアンとの楽しい時間と美味しい食を楽しみに訪れてほしい。また、広尾にあるスーパーマーケットナショナル麻布やオンラインストアで商品を手に入れることもできる。