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タイムアウト東京マガジンにて連載中のローカルレジェンド。この連載では、渋谷の絶滅危惧種ガングロギャルや、102歳のコーヒーレジェンド関口一郎など東京の街で活躍する人にスポットを当てて紹介している。今回は、歌舞伎町で深夜まで営業しているケーキ屋のJuliに話を聞いた。
カラフルなネオンきらめく歌舞伎町のさくら通りに、深夜の3時までオープンしているケーキ屋がある。この店をオープンさせたのは、ケーキ職人のJuli。もともとは、老舗果物店の高野フルーツパーラーで、フルーツカットの仕事をしていたのだが、ある時フルーツアレルギーになってしまったJuliは、この仕事を辞めざるを得なくなった。それでも、フルーツ好きなJuliはフルーツカットの技術をいかした仕事を続けたく、自身で店をオープンすることを決意した。
Juliの作るオーダーケーキは華やかで、個性的なドールケーキやキャラクターケーキなどのデコレーションにはわくわくさせられ、見入ってしまう。ケーキには飴細工、繊細にカットされたフルーツが飾りつけられており、食べられる花として日本でも注目されている「エディブルフラワー」を使用しているのが特徴だ。この「エディブルフラワー」を使い出したのは、ほかの食材にない色合いが出せることや、花言葉に惹かれたからだそう。「最初に使ったというピンク色のミニバラには「幸せと感謝」という花言葉がありました。なので、お客さんへのサービスに付けるのにぴったりだと思い、ミニバラを飾ったケーキをSNSで発信したところ、エディブルフラワーを使ったケーキの要望をもらうことが多くなりました」とJuliは言う。
ホストクラブやホステスクラブが多い歌舞伎町という街柄、祝事も盛んに行われるため、デコラティブな『フルーツ盛りシャンパンタワー』や、サイズが選べる『フルーツ盛り』なども用意している。ちょうどこの日もオーダーケーキを注文するホストがオープン間もなく店を訪ねる姿を見かけた。
オーダーケーキやフルーツ盛りのほかにも、当日に買えるシンプルなケーキの販売もしており、ほかのケーキ屋が終わってしまい困った仕事帰りのサラリーマンが駆け込みで買いにくることも多々あるそうだ。オーダーケーキを注文する際は、専用のラインか電話で前日までの注文が必須。大切な日のサプライズには思わず笑顔になってしまう、Juliの愛が詰まったケーキを贈ってみては。
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