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ロンドンのナイトシーザー創設から1年、これまでの動きを総括

テキスト:
Oliver Keens
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ロンドンのサディク・カーン市長が「ナイトシーザー」という新設ポストの人選を発表してから、約1年。就任したのは、コメディアンや作家として活躍し、クラブナイト「Duckie」のプロモーターでもあるエイミー・ラメ。

タイムアウトは当時、この人選を絶賛したが、この1年間、彼女の仕事ぶりはどうだったのだろうか。そもそもナイトシーザーを置くという試み自体、ロンドンで効果を上げているのだろうか。

まずフルタイムのポストではないというのは大事なポイントだ。週2.5日働き、報酬は32000ポンド。またこのポストは、ロンドンの夜間営業店を閉じさせないという感情に訴えやすい問題だけに限らず、ほかにも大きな権限を持っているという点にも言及しておくべきだろう。ポスト募集の文言の中では、例えば、以下のような条件が強調されていた。ナイトシーザーは「ロンドンのナイトカルチャーの価値を尊重しながら、夜間経済の発展や多様化に務めなければならない」と。

以上の点を考慮した場合、彼女の仕事ぶりはどうだったのか。読者の皆さんはいい大人だと思われるので、判断は任せたいと思う。参考に、過去1年間でタイムアウトがロンドンのナイトライフについて報じた、いくつかの記事を以下に紹介する。良いニュースもあれば、悪いニュースもあった。

  • タワーハムレッツとハックニーの議会が、24時過ぎにアルコールを提供する店への課税を発表
  • 厳格な新しい認可指針が示され、ナイトクラブ「Fabric」が営業再開
  • ライブ会場の「The Garage」と「The Borderline」が見事な改装を経て、再開
  • テューティングにある、生演奏とアートの店「The Sound Lounge」がクラウドファンディングに成功し、開店
  • ナイトクラブ「Studio 338」が2016年の大火を経て6月にガーデンを再開。テラスとスタジオは10月末にオープン予定
  • Printworks」が2月に開店。ロンドンのナイトライフの新モデルに位置づけられるが、閉店時間は比較的早め
  • 営業許可を巡る長期の争いの末、キルバーンのバー兼音楽・コメディ会場「The Good Ship」が閉店
  • 24時間営業の地下鉄政策「ナイト・チューブ」が、ノーザン線とピカデリー線にまで拡大
  • イーストロンドンの鉄道「overground」でナイト・チューブの運転開始
  • ピカデリー線の深夜便、運転士の病気で人手不足に
  • ロンドン市外に住む地下鉄の警察補助員が、シフトによっては帰宅できないため、ストライキを示唆
  • ナイト・チューブの運転士がストライキを示唆
  • ロンドン市長、ナイト・チューブや夜行バスで眠るホームレスについて対策班を投入
  • ロンドン警察、市内のバーやクラブなどでの暴力犯罪と性犯罪の急増を公表
  • ナイトシーザーが、夜間の女性の安全を守るロンドン憲章(London-wide charter)を発表
  • オフィスから住宅への改装許可を判断する際、議会にはクラブやライブ会場に与えうる影響を考慮するよう、求められるように
  • 伝説的ライブバー「The George Tavern」の不屈の地主ポーリーン・フォースター、周辺のアパート開発に対する10年間の反対運動で功労表彰を受ける
  • タワーハムレッツ議会、「The George Tavern」のビアガーデンすぐ後ろの建物を売却
  • LGBT+対応の店が引き続き減少。2006年の127軒から2017年の53軒にまで減り、10年で半分以下に
  • ゲイクラブの「Bloc South」がヴォクソールに新規オープン
  • タワーハムレッツが、閉店した伝説的ゲイバー「The Joiners Arms」に25年間の賃貸を許可。LGBT+対応を条件に
  • カムデンのアイコン的なLGBTQ+キャバレー「The Black Cap」の再開が認可を得る。残るは100万ポンドの出資者探し
  • 会場からの機材の出し入れの際に駐車違反金を支払った音楽家は42パーセントという調査結果
  • グライムやガレージ音楽のイベントばかりが標的にされているとの批判の中、カーン市長が「フォーム696」(警察がイベント主催者らに提出を義務付けている書類)の見直しを命ずる
  • 10年間開催されてきた無料ギグ「Apple Music Festival」が終了
  • サウス・ノーウッドの美容院が、毎週オールナイトパーティーを開催していた結果、閉鎖。壁には大型のスピーカーが埋め込まれていた

原文

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