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3月16日(水)より六本木の国立新美術館で開催される『MIYAKE ISSEY展』。そのチラシには、ファッションデザイナーの展示であるはずなのに、洋服らしいものはない。展覧会のタイトル、緑と赤のオブジェ、そして金色の幾何学模様。チラシの裏にある文章が目に留まった。展覧会と連動した「立動アプリ」なるものがあるらしい。無料ということで、早速ダウンロードしてみた。
トップ画面
「HOW TO あそび方」には、タイトル画面の幾何学図形をタッチし、展覧会のチラシをカメラで見る、とある。デスクにチラシを置きカメラをかざしてみると、金色の幾何学図形が立体的になっている。するとどこからともなく女性が現れた。幾何学図形の前で立ち止まると、しゃがんでそれをつまみあげ腰に巻きつけた。幾何学図形の正体はスカートだったようだ。
そしておもむろに両手を上げ、降ってきたトップスを身につけるとドレスアップは完了のようだ。スマートフォンの画面上ではチラシにあった幾何学図形が消えている。
前後、上下、左右、どの角度からでも見ても、どのようにして幾何学模様がスカートになったのかまったく分からない。実は、このような服が実際に存在する。様々な3次元造形を2次元に落とし込み、革命的な服を世に送り出してきた三宅一生とReality Lab.(リアリティーラボ)チームが取り組む『123 5. ISSEY MIYAKE』シリーズの代表的な作品だ。
液晶内のチラシにも反応した。
AR(拡張現実)の技術を使った文字通り「立って」「動く」アプリからは、「1枚の布」をコンセプトに伝統的な技と最先端の技術を応用しながら独自の服づくりを行う三宅一生の世界を垣間見ることができる。モデルが着ている服の構造を確かめに、ぜひ国立新美術館へ足を運びたい。
持ち上げてみた。