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タイムアウト東京英語版、8月の人気ヴェニューランキング発表。初登場勢が健闘見せる

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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日本語と英語両方で東京の最新情報を紹介しているタイムアウト東京。定番の観光地や新着イベント、ニューオープン情報、映画レビュー、インタビューなど内容は多岐にわたる。この記事では、英語版ウェブサイトに掲載されているレストランやショップ、ホテル、公園などのヴェニューに焦点を絞り、8月の人気記事を紹介。タイムアウト東京の外国人スタッフの解説とともに、上位20記事を見ていく。英語版の主な読者は外国人のため、ランキングは、東京を訪れる外国人がどこに注目しているかを示していると捉えていいだろう。8月は、4つのヴェニューが初登場し、上位に食い込んだ。

以下が20〜11位。


注目したいのが、14位のビンテージ眼鏡専門店ソラックザーデ。7月のランキングでは31位だったが大幅に順位を上げた。同店は約1万点の眼鏡フレームを取り揃え、アンティークのジュエリーも充実。オンリーワンな一品を探し求める人に評判だ。フィンランド出身ライターのイリ・サーリネンは「ここまでの品揃えを誇る店は海外にはあまりない。店内はまるでミュージアムのような雰囲気で、見ているだけでも楽しめる」と人気の秘密を話す。初登場で12位に入ったのが、西浅草の土産物店岡野弥生商店。江戸時代に遊郭として栄えた吉原をテーマにした商品ブランド『新吉原』の手ぬぐいやうちわ、桶(おけ)などを販売している。サーリネンは、芸者や浮世絵などの日本のイメージを直に体感できることが外国人にとって評判だといい、「周辺の街並みを散歩できることも魅力」と解説する。

風呂や遊郭をモチーフにした、『新吉原』の手ぬぐい

 続いて10〜1位。

1. 大人のデパート エムズ(m's- pop life sex department store)

ハリネズミカフェ ハリー 原宿が初登場で9位に、釣船茶屋ざうおが初登場で6位にそれぞれランクイン。ハリネズミカフェ ハリーには、9種類のハリネズミがおり、餌(え)付け体験もできる。最近は海外でも猫カフェは見かけるようになったが、サーリネンによると「ハリネズミに触れ合えるカフェはきっと日本だけ」。彼の友人がこのカフェに行ったときには、客の9割が外国人だったという。

都会にいながらハリネズミという希少動物に触れ合えるハリネズミカフェ ハリー

釣船茶屋ざうおは、店内の生簀(いけす)で泳ぐ魚を客自らが釣り、店が調理するというシステムの海鮮居酒屋。食材を自分でとるという発想が「とても日本的」(サーリネン)で、観光客にとっては一生の思い出に残る体験になるだろう。客自らが調理に携わるような飲食店は海外にはあまりなく、焼肉やお好み焼きなどの店も外国人の目には魅惑的に映るようだ。

6位に初登場した釣船茶屋ざうお

首位に目を向けると、3ヶ月連続でトップに君臨していたロボットレストランがついに陥落。秋葉原駅前のアダルトショップ大人のデパート エムズが取って代わり、1位に立った。6階建ての店舗には、コスチュームやセックストイ、DVDなどがずらりと陳列。世界を見渡しても、これほど巨大なアダルトショップが繁華街に堂々と立っている国はなく、店舗自体が海外から来た人々の一種の観光名所と化している。5月から4ヶ月連続で大人のデパート エムズとロボットレストランが1位と2位を固めており、2強状態は今後しばらく続くだろう。

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