日本初、誰もに開かれたオンライン型劇場「THEATRE for ALL」とは

バリアフリー&多言語対応を整備、演劇や映画などが楽しめる動画配信サービス
Theatre for All
Illustration: Asuka Watanabe, Akari; design: Taeko Isu
Written by Time Out. Paid for by Theatre for All
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日本語字幕や多言語対応、音声ガイド、手話通訳といったサービスが整った環境で、演劇やダンス、映画、メディア芸術などのコンテンツを楽しめる動画配信サービス『THEATRE for ALL(シアター フォー オール)』が、2021年2月5日からスタートした。バリアフリーや多言語対応をした動画配信サービスは、日本初の試みだ。

コンテンツを利用する上で必要なことは、公式ウェブサイトから会員登録をすること。コンテンツは無料と有料のものがあり、無料のコンテンツは、会員であれば誰もが自由に利用可能。有料コンテンツは、その都度指定される料金を支払う形で楽しむことができる。

現在は、2015年に急逝した舞踏家、室伏鴻が2010年に南米で行ったワークショップの記録映像を収めたドキュメンタリー『Ko Murobushi』(無料、配信終了日未定)や、「肛門日光浴」を実践するミュージシャンが、その一風変わったアクションでうつ病や引きこもりの人々を勇気付けていく映画『サンライズ・ヴァイブレーション』(1,000円、2021年4月5日まで)など、オリジナルを含む約30本の映像作品と、約30本のラーニングプログラムを配信中。バリアフリーや多言語対応の内容は、作品によって異なるので注意してほしい。

太田信吾『サンライズ・ヴァイブレーション」(Photo: Hydroblast)

また、各作品の冒頭で流れる「サウンドロゴ」は、音楽家の蓮沼執太が手がけたもの。蓮沼は、映像作品『True Colors FASHION True Colors FASHION ドキュメンタリー映像「対話する衣服」-6組の“当事者”との葛藤-』(無料、配信終了日未定)の中で、最終作品(記録映像)の音楽も担当している。

サウンドロゴ。蓮沼は「この世界には、さまざまな生があります。今存在している、これから誕生する多種多様な営みに対して、少しでも寄り添えるように制作させていただきました」とコメント

新型コロナウイルスの影響で気軽に外出ができなくなった今、『THEATRE for ALL』は、我々全員の「文化的な生活」を手助けするものになるだろう。この機会に、誰でも気軽にアクセスできる「誰もに開かれた劇場」を訪ねてみてほしい。

『THEATRE for ALL』の詳しい情報はこちら

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