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新時代の伝統演芸、オンライン落語ガイド

「漫画×落語」「BL×落語」「サブスク×落語」の時代へ

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コロナ禍の影響で、昨年からブームとなっているオンライン落語会。自宅にいながら気軽に寄席芸が楽しめることで人気が集まっている。

ここでは、人気漫画『昭和元禄落語心中』とタッグを組んだ寄席イベントや、1000枚のチケットが即日完売になる『文春落語オンライン』、人気声優が腐男子噺家(はなしか)にふんする新感覚な番組など、ユニークで新しいオンライン落語の世界を紹介する。今だからこそ、思いっ切り笑おう。

定期開催イベント

文藝春秋が主催するオンライン落語イベント。人気落語家の柳家喬太郎を筆頭に、2020年5月の第1回公演から継続して、2021年1月18日には第11回目の『柳家喬太郎独演会』が開催された。

昨年夏は怪談、12月は『忠臣蔵』といった季節に合うテーマで実施されたほか、柳家喬太郎の創作『ウルトラマン落語』を語る回もあった。いずれも動画配信サービスVimeoを使った1時間ほどの公演で、1週間限定のアーカイブ配信が行われる。

詳細は公式ウェブサイトでチェック/1,100円

渋谷のユーロライブで開催されている落語会。「初心者でも楽しめる」というコンセプトで、若年層からの人気が高い。

3、4人の実力派真打から二つ目の落語家の噺(はなし)をたっぷりと楽しむ『渋谷らくご』、一人の落語家が一時間弱の一席をまるごと語る『ひとりらくご』、二人の落語家が30分ずつ語る『ふたりらくご』、新作落語を初披露する『しゃべっちゃいなよ』など、さまざまなスタイルの公演があるのも特徴だ。

毎月第2金曜から五日間/オンライン視聴チケット『渋谷らくご』『各賞受賞者の会』『しゃべっちゃいなよ』2,500円、『ふたりらくご』1,500円、『おしゃべり緑太の会』1,000円

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講談師の五代目旭堂小南陵が大阪にオープンした、日本唯一の講談小屋、此花千鳥亭が毎週木曜に開催している落語会。Zoomアプリを使用し、自宅から落語や講談の配信寄席を楽しむことができる。

毎週3人の落語家が出演し、月に1回ほど講談師の旭堂小南陵も登場するので、落語と講談を両方聞きたい人におすすめだ。申し込みや視聴方法は公式ウェブサイトから確認してほしい。

毎週木曜14時00分開演/前売り1,500円、当日1,800円

サブスク・配信・TV放送

人気声優が『妄想亭』に所属する腐男子噺家にふんし、二人一組で掛け合い落語を演じる、「BL×落語」の新感覚エンターテインメント番組が、2021年1月6日からTOKYO MXとBS日テレをはじめ、各種配信サービスで放送されている。

これまで、古典落語の『笠碁』や、『宮戸川』『王子の狐』『居酒屋』などをもとにした演目が登場した。名作落語を下敷きにしながらも、噺家たちの妄想を映像化して演目中に挿入したり、掛け合いの展開やサゲをBL(ボーイズラブ)らしくアレンジしたり、伝統と革新が入り混じる面白さがクセになる。

TOKYO MX 毎週水曜22時30分~/配信サイト U-NEXT、アニメ放題、dアニメストア、Hulu、GYAOなど

産経新聞社が主催する年間約40本の落語会の中から、各月約3本のライブ動画が定額で見放題になるサービス。一般プレイガイドなどでは動画1本当たり通常1,400~1,800円程度のところ、月会費1,100円で視聴可能期間中、何度も見ることができる。

視聴方法は産経新聞社の会員向けウェブサービス産経iDで、会員登録は無料。会場チケットの割引販売や、人気落語家と評論家のコラムなど、落語ファン垂ぜんのコンテンツも盛りだくさんだ。

産経iDにて/月会費1,100円

落語について知るなら……

 近年、ブームが続いている落語。200万部を突破した人気落語漫画『昭和元禄落語心中』の実写ドラマ化も手伝って、人気落語家が出演する寄席には列をなすこともある。江戸情緒あふれる空間で一杯やりながら、大いに笑い、情緒に浸り、ときには人生を学べる寄席は、年齢を問わず楽しめる娯楽だ。

とはいえ、伝統芸能の一つでもある落語にハードルの高さを感じる人もいるだろう。そこで今回は、寄席のいろはが学べるガイド記事に加え、東京にある寄席の中でも初心者におすすめの七つを厳選した。この記事を読んで足を運び、落語の魅力に目覚めてもらえれば幸いだ。

近年、幅広い年代に人気が広がっている落語。その歴史は江戸時代にまでさかのぼり、ただただ滑稽な話から思わず涙がこぼれる感動ストーリーまで、さまざまな演目がある。

落語家の話術やとんち話からは処世術やプレゼンスキルも学べると、著名な政治家やビジネスマンにも愛されてきた。しかし、興味はあれど初めて寄席に行くとなると戸惑うこともあるだろう。ここではそんな人のために、寄席のいろはをお伝えする。

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