主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて、数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を模索していく。
20世紀モダニズム文学を代表する作家の一人であるヴァージニア・ウルフによる小説で、これまでさまざまな翻案で舞台や映画が生み出されてきた人気作を、今回は演出家・栗山民也の原案、詩人・岩切正一郎の翻案で舞台化し、現代に甦らせる。
あらゆる女性をとりこにする美貌の青年貴族・オーランド役には、宮沢りえ。2012年の朗読『宮沢賢治が伝えること』以来、栗山と本格的に初タッグを組む。 オーランドを取り巻く数多の人々をウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一の4人で演じ分ける。
16世紀のイングランドに生まれた青年貴族オーランドは、 ある夜から眠り続け、7 日目に目を覚ますと女性に変身していた。16 世紀から20世紀まで激動の時代を超えて360年生き続け、数々の運命の人々に出会い、自らを探し続ける。
「無限の怖さを感じ震えてもいる」というオーランド役の宮沢りえはコメントで、「今までにない大きな挑戦。プレッシャーをエネルギーに変え、舞台に臨みたい」と意欲を語る。
「《真実の私》の姿とは」という大きなテーマがヴァイオリン演奏の美しい音色とともに軽やかに描かれる。現代に生きる私たちにも響くシーンや台詞を堪能しよう。
7月5日(金) ~ 7月28日(日)
PARCO劇場