久米設計が手がけた、シンプルなデザインが美しい独創的な美術館は、現代の象徴と言える。200平方メートルほどのスペースを最大限に活用しており、自然光が入るように窓を交互に積み重ねた立方体の構造は、各フロアに風通しの良い雰囲気を与えている。
肝心のチケットだが、初回分はすべて売り切れ。入手するのは、水中でジャグリングするのと同じくらい困難だ。幸運にもこれから美術館に足を運ぶ予定がある人や、残念ながらまだチケットを手にしていないという人も、フロアガイドをチェックして内側を覗いてみよう。
久米設計が手がけた、シンプルなデザインが美しい独創的な美術館は、現代の象徴と言える。200平方メートルほどのスペースを最大限に活用しており、自然光が入るように窓を交互に積み重ねた立方体の構造は、各フロアに風通しの良い雰囲気を与えている。
肝心のチケットだが、初回分はすべて売り切れ。入手するのは、水中でジャグリングするのと同じくらい困難だ。幸運にもこれから美術館に足を運ぶ予定がある人や、残念ながらまだチケットを手にしていないという人も、フロアガイドをチェックして内側を覗いてみよう。
美術館に入ったら、パンフレットを手に入れるのを忘れずに。展示作品には番号や作品名が表示されていないため、唯一の頼りになるからだ。
ギフトショップは入口の隣にある。決して安いとは言えないが、選りすぐりの商品が揃う。編集部が訪れたときには、箱入りの『パンプキンクッキー』(1,000円)、限定のハンカチ(3,000円)やスカーフ(3万円)などが並んでいた。
1階後方にある階段(もしくはエレベーター)を上ると、最初の展示室にたどり着く。フロアでは、2004年から2007年の間に制作されたモノクロドローイング作品『愛はとこしえ』から、27点が展示されている。フリーハンドで描いたドローイングを、シルクスクリーン技法で版画にした50点の連作だ。このスペースでは今後、絵画や彫刻などの展示を予定している。
3階では、カラフルな大型の絵画連作『わが永遠の魂』シリーズから、草間自身が選んだ16点を展示。2009年以降、1日から2日で1作品を描いてきた草間。現時点で、同シリーズは過去最大の530点を超えている。らせん状に壁をつたう階段が印象的なフロアでもある。
1965年の『無限の鏡の間-ファルスの原野』は草間が初めて鏡を使用したインスタレーション作品だ。草間の重要作品のひとつで、カボチャと同様に評価されてきた。
本展のために制作された最新作『無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく』では、幸運にもカボチャと鏡が一体になった。暗闇の中で、カボチャがランダムに点灯しては、暗くなることを無限に繰り返す、体験型のインスタレーションだ。
屋上にたどり着いたら、輝くカボチャとともに街の風景を見下ろそう。この新作立体作品『Starry Pumpkin』は、次回の展示会にも引き続き展示される予定だ。屋内には資料室があり、自伝や絵本、各国で行われた展示のカタログやなど、様々な資料が揃う。
草間ワールドに別れを告げる前に、セルフィ―を忘れないでほしい。おすすめのスポットは水玉模様で飾られた鏡がある、トイレとエレベーターだ。そのほか、館内で写真撮影が可能なのは、5階と4階のみである。
Discover Time Out original video