ーあなたの作品は、世界的に非常に高い評価を受けていますね。日本のアートは、どのような側面が世界の観客に響いていると思いますか?
第二次世界大戦以降の日本の文化を正面から受け止め、それと日本の古典絵画のフォームを行ったり来たりし、かつ表現する文法は、西欧式であるという文化の融合具合がちょうど良かったのだと思います。
ー日本人アーティストが、海外でより広く認識されるためにすべき次のステップは何だと思いますか?
日本人アーティストの次のステップは、英語を話せるようになることと、契約書にビビらないこと。弁護士代をケチらないことですね。
ー海外と日本で、展覧会場における違いはありますか?
日本国外の美術館での展覧会は、各所のキュレーターたちの方向性があり、アニメ、漫画などの影響、つまり私が提唱する「スーパーフラット」を非常に大きく取り上げようとしてくれます。
サンフランシスコの「Asian Art Museum」では、日本美術を専門に研究されているローラ・アレン(Laura Allen)さんのキュレーションにより、最新のアイデアと日本の古典との融合が求められました。
日本国内では、スーパーフラット文脈ではなく、私の日本画のバックグラウンドであるとか、日本の古典との融合みたいなものが求められています。