「印刷博物館」で、活版印刷からデジタルフォントへと文字印刷の橋渡しを担った写真植字を特集する「写真植字の百年」展を開催。 発明から100年を記念し、その歴史・役割・仕組み・書体デザインについて紹介する。
写真植字とは、写真の原理を応用して文字を印字、組版をする技術だ。1枚の文字盤からあらゆる文字を作り出せる写真植字の登場は、それまでの活版印刷の煩雑さを解消する革新的な出来事であった。戦後の普及とともに写真植字機の技術はより改良され、さまざまな機能が加えられていく。その使いやすさから、印刷業の職場環境が大きく改善され、さらに、美しく多様な書体の開発が広告や書籍を彩るようになる。
なお、文化の日の11月3日(日・祝)は入場が無料となる。この機会に、デザインや出版業界に大きな変革をもたらした写真植字の世界をのぞいてみてほしい。