アートディレクターの仕事 大貫卓也と花森安治
花森安治 ポスター《『暮しの手帖』Ⅱ世紀3号中吊り広告》 1969年 世田谷美術館蔵
花森安治 ポスター《『暮しの手帖』Ⅱ世紀3号中吊り広告》 1969年 世田谷美術館蔵

東京、10月にグラフィックデザインを考える展覧会3選

グラフィックデザイナーの仕事に迫る

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10月はグラフィックデザインの展覧会が目白押しだ。日本の広告界をリードする大貫卓也や花森安治の展覧会はもちろん、注目の若手デザイナー・上西祐理の展示も見逃せない。

デザインや印刷、出版業界に革命をもたらした写真植字の歴史を学べる展覧会も開催される。グラフィックデザインを多角的に楽しめる機会に、ぜひ足を運んでみては。

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「印刷博物館」で、活版印刷からデジタルフォントへと文字印刷の橋渡しを担った写真植字を特集する「写真植字の百年」展を開催。 発明から100年を記念し、その歴史・役割・仕組み・書体デザインについて紹介する。

写真植字とは、写真の原理を応用して文字を印字、組版をする技術だ。1枚の文字盤からあらゆる文字を作り出せる写真植字の登場は、それまでの活版印刷の煩雑さを解消する革新的な出来事であった。戦後の普及とともに写真植字機の技術はより改良され、さまざまな機能が加えられていく。その使いやすさから、印刷業の職場環境が大きく改善され、さらに、美しく多様な書体の開発が広告や書籍を彩るようになる。

なお、文化の日の11月3日(日・祝)は入場が無料となる。この機会に、デザインや出版業界に大きな変革をもたらした写真植字の世界をのぞいてみてほしい。

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