東京のアートシーンのメジャープレイヤーである小山登美夫ギャラリーは、千駄ヶ谷からこのビルの2階へと移転してきた。展示室2部屋のデザインは、若手建築家の村山徹と加藤亜矢子からなるムトカ建築事務所が手がけた。同ギャラリーでは、若き天才写真家ライアン・マッギンレーや、アメリカを代表するポストミニマリストのリチャード・タトル、そしてオノ・ヨーコなど、素晴らしいアーティストたちを紹介している。
同じく2階のシュウゴアーツは、1980年代半ばより日本の前衛芸術家たちを支えてきた。ギャラリーをデザインしたのは、銀座のルイ・ヴィトンの美しいファサードでも有名な青木淳だ。同ビルの他ギャラリーとは異なり、シュウゴアーツは日曜日もオープンしている。
最上階を手にしたのは、エルムグリーン&ドラッグセットや荒木経惟、森山大道、トーマス・デマンドなど大物アーティストを擁するタカ・イシイだ。同ビルの1階にショールームを構えるインテリア界の先導者『broadbean』が、このスマートな画廊にデザインで参加しており、緑の多いテラスから巧みに自然光を取り込んでいる。
一度に多くの作品を楽しむことに味をしめたら、近くのピラミデビルに向かうといい。オオタファインアーツやWAKO WORKS OF ARTなどが入居している。そのほか森美術館や21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、サントリー美術館も六本木では外せない。また同じく2016年には、スヌーピーミュージアムもオープンした。