1.世界的写真家の作品とコレクションが集結
今年の『KYOTOGRAPHIE』には、国内外から40人以上の写真家やキュレーターらが出展。「ポートレートの巨匠」と呼ばれたアーノルド・ニューマンや、ニューヨーク出身のロバート・メイプルソープ、「アラーキー」こと荒木経惟ら、世界的に著名な写真家の作品を一度に楽しめる。さらにイタリアのアート写真雑誌TOILETPAPER Magazineのインスタレーションや、フランス国立ギメ東洋美術館のフォトコレクションの公開などもあり、誰もが満足すること間違いなしの内容だ。
今年のテーマは「LOVE」。『KYOTOGRAPHIE』の共同創設者で共同ディレクターを務める仲西祐介は、『前年(2016年)に世界で起きたことを基にして(テーマを)決めた。作品の裏にあるテーマを感じてほしい』と趣旨を説明する。人種差別問題や家族愛、宗教などを扱った作品が多いのも特徴と言えるだろう。数ある展示のなかでも、特に注目を集めているものを以下にいくつか紹介する。