10代から20代の映像作家の卵を支援することを目的に、2017年から始まった「池袋みらい国際映画祭」が開催。難民認定を得られないまま日本で暮らすクルド人難民家族を描いた「マイスモールランド」など過去の話題作のほか、昨年行われた映画祭のコンペのノミネート作品も上映される。
上映の合間には「映画業界ハラスメント問題」をテーマにしたシンポジウムなどのトークイベントも多数開かれる。注目は1月28日(日)のトークイベント「震災を考える」。能登半島地震の発災を受けて急きょ企画された。
ゲイカップルでYouTuberの元警察官・KOTFEと元消防士・KANEが登壇し、警察時代に3.11の行方不明者捜索に出動した経験や、元消防士として倒壊や出火からの避難について言及しつつ、被災時のマイノリティーの困難と人権について語られる。震災後の福島を舞台にした少年少女たちの成長を描いた映画「ハルをさがして」の上映後に行われ、同映画の鑑賞者は無料だ。