久太郎町にあるカフェレストラン。昼間は焼き菓子をメインに提供するカフェ、夕方からはアラカルトやコースで料理を提供するレストランとして営業する。
オーナーシェフは、パリにあった星付きモダンフレンチ「ケン カワサキ(Ken Kawasaki)」で修行。その時期に「やはりワインは生産国で飲むとおいしさが違う。 ナチュラルワインは特に移動距離にデリケート。だから日本で店をするなら、 日本のナチュラルワインを」と、実感したという。
そうした思いから、昼夜ともに楽しめる豊富なワインメニューの中で、日本のワインもしっかりセレクトする。うれしいのは、グラスワインが量による均一価格で楽しめること。例えば、赤ワインと白ワインは全て70ミリリットルで770円(以下全て税込み)、100ミリリットルで980円だ。
リストされるワインは日々変わるが、北海道の「タキザワワイナリー ケルナー」など、通常は高く提供されるものが登場することも。これを実現できるのは、オーナーの「とにかく良いワインを飲んでほしい。僕が『出したい!』と思うワインで、感動を共有できれば」という、ワインへの愛と情熱があるからといえるだろう。
季節を鋭く映すアラカルトメニューには、「真鯛の昆布締め、ホワイトアスパラ、河内晩柑のカルパッチョ」(1,800円)など、2020年代のモダンガストロノミーのセンスが輝く料理を豊富に揃える。前菜一品とグラスワイン数杯の「バル使い」も大歓迎だという。ワインや料理のおいしさや店の雰囲気はもちろん、ホスピタリティーの良さが店を「大阪の宝」の一つにしている理由だろう。