飲食店やバーの営業時間外に店舗スペースを借りて営業を行う「間借り」。スパイスカレー発祥といわれる大阪の街では、近年続々と間借りカレー店が増加中だ。そんな間借りカレーの草分け的存在が北浜にある「谷口カレー」。同店が間借りカレーを始めたのは12年前である。大阪市内で転々と間借りカレーを行い、現在の「フォークオールドブックストアー(FOLK old book store)」では2014年から営業を行っている。
スパイスのパンチ感あるカレーにごろっとした豚肉、豆腐やカボチャなどの野菜がたっぷりと入った1日20食限定の「麻辣豚バラキーマカレー」(1,000円、以下全て税込み)は、肉の濃厚なうまみに、スパイスと「花椒(ホアジャオ)」のしびれがダブルで刺激的。野菜とカツオだしをベースにした味付けと、トマトの爽やかな酸味が味をまとめあげることで、食べ終わりにキレと爽快感を与えてくれる。
「ふつう」から「激辛」まで4段階で辛さを選べるが、ふつうでもそれなりの辛みがあるのは、「辛めに食べてもらうとおいしさが増す」という店主の思いからだ。
イカスミを使った「シーフードカレー」(1,000円)は10食限定のため、開店後すぐに売り切れてしまうことも多く、一部では幻のカレーと呼ばれているとか。営業はランチのみで、売り切れ次第終了。X(旧Twitter)で営業の様子を発信しているため、足を運ぶ前にチェックするのがおすすめだ。