「有楽町ビル」の開業と同時にオープンした老舗喫茶店。まず注目してほしいのは、石造りの壁の重厚さと、モザイク手法が取り入れられた床タイルのモダンさが両立した内観だ。なんとこのタイルは、職人が一つ一つ手作業で石を砕いて埋め込んでおり、微妙に形や向きが違っている。
現店主の祖母が、実家の石材店で扱っている石材を使用して、ショールームの要素も兼ねた喫茶店を有楽町で始めたことが店名の由来というエピソードもユニークである。
昔ながらの純喫茶然としたメニューが揃っているが、中でもおすすめは「フルーツサンド」(650円、税込み)厚みのあるパンにバナナとパイン、クリームがふんだんに挟みこまれている。控えめな甘さのクリームと、フルーツの酸味が絶妙にマッチし、深めのコーヒーとの相性もばっちりだ。